* 市況展望 (執筆日時:11月1日3時半)
[1] 日銀政策決定会合のアクが抜けました
どうやら、日銀政策決定会合のアクが抜けた
ようです。日経平均株価は、日本時間で30日の
23時過ぎにシカゴ市場で付いた先物価格の
「30,380円」で底を打ちました。
そして、東京市場で31日の後場の寄り付き
直後に、日銀の金融政策の内容が伝わり、日経
平均株価は明確な上昇基調に転じました。
YCCの上限を、これまで「1%以下」として
きたものを「1%めど」としたわけですが、
これは完全に(ボクシングでいう)ジャブであり、
「言葉遊び」の域を出ないものです。
株式市場の参加者は、これを「実質的には何も
変わらない」と受け止めたため、それまでの下落
基調から、一転して上昇基調に転じたというわけ
です。
1日3時30分の時点におけるシカゴ市場の日経
平均先物の値は「31,330円」を付けており、たった
28時間で950円も上昇しています。
ドル円相場も、日銀の金融政策の内容が伝わった
直後は「149.0円を少し割る水準」まで円高に振れ
ましたが、1日3時30分の時点におけるドル円相場
の値は「151.5円」を付けており、大きく円安に
振れています。(為替介入が入りそうな勢いです。)
為替市場でも、「日銀は金利を上げられない」
と見透かされています。
アメリカのFOMCの発表を明日に控えています
から、油断は禁物ですが、「日銀が金融政策の舵取り
を大きく変更するのではなかろうか」という懸念は
払拭されましたので、そのことを懸念して下落基調
になっていた日経平均株価は当面は戻り相場になる
と予想しています。
それでは次に、いつものように過去1ヵ月の市況
を振り返ります。
[2] 過去1ヵ月の推移
10月も引き続き、「踊り場的な調整局面」
が持続しました。予想通りの展開です。
日経平均株価は10月4日に「30,487円」の
安値を付け、そこから急反発して、12日には
「32,494円」の戻り高値を付けました。僅か
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