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世耕氏の腰砕け首相批判演説が象徴する総理候補の小物ぶり

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.11.02                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------    世耕氏の腰砕け首相批判演説が象徴する総理候補の小物ぶり ---------------------------------------------------------------------- 自民党の世耕弘成参院幹事長はかつて、安倍元首相の政治的言動全般にわたる 「振付師」であった。安倍氏を「闘う政治家」に仕立て上げるため、早口の矯 正、毅然とした態度、ふるまい、カメラ目線への気配りを進言したものだった。 世耕氏はこれを「広報技術」と称した。NTTの社員時代、広報担当課長とし て社長の定例会見における「想定問答集」を作成していた経験から、報道によ るPR効果を利用して国民を誘導するメディア戦略に自信を持っていた。 いま、その世耕氏が直面しているのは、自らをいかに演出し、世間にアピール するかという課題だ。自民党の参院幹事長として一定の政治的影響力を蓄えて いるとはいえ、膠着状態にある安倍派(清和会)の跡目争いのなかで、首相候 補として抜け出すには、世間的な人気がまだまだ足りない。 10月25日の参院本会議における代表質問は、その意味で世耕氏にとってチャレ ンジングな舞台だった。安倍派のなかで期待される強いリーダー像を演じるた めに、人気低下中の岸田首相は格好の相手役だ。 世耕氏は自分の考えるリーダー像を岸田首相に提示し、かくあるべしと“指南

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