先ほど小説『イルミナティ』の一節にふれましたけれど、
この『イルミナティ』には、
「短い下りにエリスも詩人イェイツも23の数字も出てくる箇所」
がありました。
以下です。
小説『イルミナティ』より
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バロウズに教えられたときには、ぼくはすっかり舞い上がってしまった。
何しろ、その年にはぼくは23歳で、
クラーク・ストリートに暮らしていたからだ。
それに、すぐ5の法則を応用できることがわかった。
2+3=5だし、クラーク(Clark)は5文字だった。
そのことを考えているとき、偶然にパウンドの『詩篇第二十三』
の難破船に気づいた。
八百ページもある長い詩のなかでえんえんと航海のことが書かれているのに、
難破船にふれているのはそこだけだった。
『詩篇第二十三』にはこんな一行もある。
「太陽を黄金の杯に」
イェイツはそこにヒントを得て例の一節を生み出したのだといっている。
「太陽の黄金の杯 月の白銀の林檎」
黄金の林檎でエリスを思いだし、ぼくはすごい宝の山を掘り当てたと思った。
それからイルミナティの五を二十三に加えてみた。二十八だ。
女性の平均的月経周期だ。月の周期だ。
月の白銀の林檎にもどろう --- ぼくは月だ。
もちろん、パウンドもイェイツも名前は五文字だ。
もしこれが統一性不全だとしたら、ぼくはP・ヘンリー的ひねり
をきかせていおう、最大限それを利用しなさい!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでです。
ここに出てくる「パウンド」というのは、エズラ・パウンド
という詩人のことのようです。
https://x.gd/PFbiF
この『詩篇第二十三』というのに興味を持ったのですが、
長いもののようで、全部掲載されているものは見当たりませんが、
ガイドページみたいなのがありました(英語)。
CANTO XXIII
https://x.gd/EFcsB
日本語の資料でも興味深いものはありました。
https://x.gd/KVffV
しかし、このパウンドという人の詩篇を調べていると、
どれだけ時間がかかるかわからず、
今回は「そういう人を知った」ということで。
それにしても…。
先ほどの『イルミナティ』に、
> ぼくは月だ。
という下りがありましたが、あれはいつ頃でしたかね、
《月の民族だったかもしれない私が思うこと》
というタイトルのメルマガを出したのは…。
探してみますと、昨年の8月12日のメルマガ第207号でした。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)