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増税しながら「やるべきと信じることをやる」という岸田氏。この発言は要するに、増税路線を批判する国民を軽んじ、無視し、「喧嘩を売った」に等しいものである。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
岸田首相が記者会見で、記者に「増税メガネ」と呼ばれていることに対してどう思いますかと質問され、 「どう呼ばれても構わない。やるべきと信じることをやる」 と、何度も何度も繰り返し発言されました。 https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1720282467792519493 この発言を耳にして、多くの国民が違和感、というか、むしろ嫌悪感、あるいは、苛立ちや義憤を感じられたのではないかと思います。 要するにこう口にする岸田氏は、彼の増税路線を本気で批判している人を軽んじ、無視する態度に他ならないわけです。これはそういう国民に「喧嘩を売った」に等しいといわざるを得ません。 そもそもこの言い草は、さも、「増税メガネ」と揶揄するような人々は、経済の事も世の中のことも、ついでに言うと岸田総理がやろうとしている経済対策の「素晴らしさ」を理解できない、知性も低く品性の下劣な輩達であるかのような言い草となっているからです。 しかもその一方で、岸田氏が「なすべきだ」と「信じて」断行しようとしている経済対策は、そんな輩達も含めたあらゆる国民に対して大きな利益をもたらす、大変に立派で理性的で素晴らしいものであるかの様な言い草です。 つまり、「増税メガネ」と言っている国民はアホで、自分は倫理的に崇高で大変に立派な聖人君子のような人物だと言うことが前提となった言い草になっているわけで、有り体にいって、岸田氏は自分を「増税メガネ」と批判する日本国民に対して、 「俺が言う通りにやりゃぁ国民の賃金上がんだよ!それが分からん奴はアホなんだよ!」

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