*******************************
馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
*******************************
第645号(2023/11/5) 当方の想定外の株価急騰、それほどの株価上昇を正当化する材料は乏しい/心理やポジションが市場を支配か
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
11/24(金)ウェブ(米国出張報告)(1/150)
12/2(土)札幌(3/20)
12/9(土)横浜(5/20)
12/23(土)名古屋(4/25)
1/7(日)浜松町(3/30)
1/27(土)高岡(1/25)
2/3(土)大阪(2/18)
2/10(土)浅草(10/20)
2/17(土)福岡(1/20)
2/24(土)ウェブ(2/150)
11/24(金)に、米国出張報告セミナー(ウェブ)を設定しました。当日のライブか録画視聴、その両方が可能です。通常のセミナーと内容が異なるため、申し込みページを熟読してください。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
☆過ぎし花~先週(10/30~11/3)の世界経済・市場を振り返って
<世界的に株高・円安気味の展開、特に主要国の株価は当方の想定外の急騰、ただしそれほどの株価上昇を正当化できる要因は乏しいと判断する>
(まとめ)
先週は、世界市場は不安定な動きを交えながらも、特に週末にかけて、株高・円安気味の推移となりました(ただし米ドルは対円で高値から軟化)。特に主要国の株価は、当方が想定していなかったような急騰を示し、当方は見通しを完全に誤りました。
ただ、ある程度株価が反発することはうなずけたとしても、これほどの急騰を正当化できる材料はなかった(買い戻しに勢いがついたとか、心理的な面から一方的に株価が上振れしたとかに過ぎなかった)と判断します。
(詳細)
先週の世界市場においては、不安定な動きも見受けられました。
特に日銀の金融政策決定会合(10/30(月)~11/1(水))に関して、10/30(月)の日本時間夜11時頃に、日銀が金融政策の見直しを行なうようだ、との観測報道が伝えられ、日本の金利上昇観測が取りざたされて、一時は日経平均先物安、円高・米ドル安(日銀会合前の円の高値は1ドル148.80円)に振れました。
しかし実際の会合で、YCC(イールドカーブコントロール)について、これまで1.0%を10年国債利回りの「上限」としていたものを、「メド」に変更する(1.0%を小幅で短期間超えても容認する)との決定がなされはしましたが、それ以外の政策変更がまったくなかったため、かえって市況の巻き戻しが生じ、会合直後から日本株高・円安に大きく振れ始めました(米ドル円相場は一時151.71円の円安に)。
そうした短期的な動きを横に置いて、先週最も顕著な市場の動きとしては、主要国の株価が大幅に上昇したことが挙げられます。
たとえば米国のニューヨークダウ工業株指数は、先々週末の10/27(金)は32417.59ドルと(終値ベースでの)最近の安値を付けていましたが、先週末11/3(金)は34061.32ドルと、5営業日で5.07%の週間上昇率となりました。
それ以上に驚愕したのは、日経平均の上振れです。11/3(金)は祝日で休場でしたが、同日のシカゴ日経平均先物(円建て)は32720円で引けています。週明け月曜日(11/6)にその水準で現物が始まるとすると、先週は10/30(月)、10/31(火)の両日に、日経平均は30500円前後でザラ場安値を形成していましたので、そこから主として11/1(水)、11/2(木)、11/6(月)のたった3営業日で2200円強(ザラ場安値から7%以上)も上昇する形となります。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)