第293回　上昇するビットコイン、期待高まるビットコインETF、水浄化事業におけるAIとブロックチェーン

…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第293回　上昇するビットコイン、期待高まるビットコインETF、水浄化事業におけるAIとブロックチェーン …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 ビットコインは520万円の水準で安定的に推移している。かなりの上昇だ。これはビットコインETFが「米証券取引員会（SEC）」に認可される期待が背景にある。だが、もし認可されなかったらどうなるのだろうか？これを解説する。次にメインテーマとして、水浄化事業におけるAIとブロックチェーンの導入の概要について紹介する。 ▼520万円の水準をベースに上昇するビットコイン ビットコインの安定した上昇が続いている。もちろん日々の変動はあるが、年初来から見ると142％も上昇している。11月6日現在で525万円前後で取引されている。いつものように、先週のビットコインの相場に影響した動きを概観してみよう。以下のような動きであった。 1.ビットコインマイナーの売上 ビットコインのマイニング業者が11月第1週に約8,000BTC以上を売却したため、マイニング業者の総手元資金は2022年初頭の水準に戻った。 2.ビットコイン先物価格の動き 11月3日、ビットコインの先物価格は、米国での取引開始早々に下落が報告され、既存の上昇トレンドにおける日常的な下方修正を示したが、短期的なテクニカル上の優位性は依然としてビットコインの強気派にあったことがはっきりした。 3.ビットコインETFのグローバル資産化 暗号通貨取引所の「CoinGecko」によると、ビットコインのスポット価格に連動する上場投資信託(ETF)に投資されている世界の資産は41.6億ドルに達したことが分かった。これも大きなニュースになった。 4.楽観的な価格予測 ビットコインは週中に17カ月ぶりのピークに達したにもかかわらず、一部のアナリストは11月にビットコインが45,000ドル（約670万円）に達すると予測し、肯定的な見通しを堅持している。これも相場に影響を与えた。 5.ビットコインETFを巡る思惑 あいかわらずビットコインETFをめぐる思惑も一役買っており、ETF承認への期待が高まっていることが、ビットコインの1年半ぶりの高値近辺の高騰に寄与している。 6.イーロン・マスクによる注目すべき言及 イーロン・マスクは、「米証券取引委員会（SEC）」の調査における証言に関連する連邦判事の決定に関する記事で言及されており、これは市場心理とビットコイン価格に間接的な影響を与えた可能性がある。 簡単にまとめるとこのような動きであった。この中でも特に注目すべきなのは、ビットコインマイナー業者の売りとビットコインETFのグローバル資産の2つである。これらがどのような動きであったのか、それぞの内容をもっと詳しく解説する。 ●ビットコインマイニング業者の売り