「危機的なタクシー業界、妥協案ではダメなのか?」
タクシー業界が全国的に危機に陥っています。何しろ、運転手が足りずピ
ーク時の半分以下になっているというのですから大変です。日本で最も需要
があり、それなりにロングのお客が主となっている羽田空港でさえ、クルマ
が十分に集まらず利用者は長蛇の列となっているなど、深刻な状況となって
います。
これに対しては、ライドシェアの解禁という議論が出ています。私は、ア
メリカなど海外でかなり利用しているので、その利便性も効率も経験してい
ますから、基本的にライドシェアには賛成です。
ですが、これを慌ててやろうとすると、国内勢が改革の気概で参入しても、
「タブレット端末の脇見運転を誘発する」などと言われて、創業者が逮捕さ
れてクシュンとなって終わりになりそうです。結果的に外資なら逮捕できな
いので、美味しいところは外資の持ち逃げという、日本の「IT革命のマイ
ナス方程式」にハマってしまうのでは、日本経済への光明にはなりません。
そこで提案したいのが、妥協案としての3つの提案です。
1つは全国一律でのタクシー料金の値上げです。これで、運転手の処遇改
善を行って人材を集めるのです。
2つ目は第二種免許の簡素化です。社会的には二種免許があるので、タク
シー運転手は運転が上手で安全と思われていますが、実際は縦列駐車や方向
転換、一時停止などの項目で減点法に耐えて厳しい合格基準に到達するだけ
という形式的なものです。これを止めて、その代わりに路上での意味のある
「上手な運転」の試験にするとか、自動安全装置の正しい使い方など意味の
ある内容に変えて、取りやすくすることで人材を集めるべきです。この簡素
化し近代化した二種免許はライドシェア解禁時にも要求したら良いと思いま
す。(続く)
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