永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.11.09
新 恭(あらた きょう)
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柿沢副大臣の予算委出席拒否をめぐって演じられた岸田政権の茶番劇
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10月31日、参議院の予算委員会は、柿沢未途法務副大臣の出席を求めていた。
同日、朝日新聞が報じた違法の有料インターネット広告をめぐる疑惑について
説明してもらうためだ。
ところが、法務省は柿沢氏の出席を拒否した。そのため、審議が長時間にわた
って中断。当然のことながら野党からは「柿沢隠しだ」との声があがった。い
ったい何が起きたのだろうか。
朝日新聞が報じたのは、今年4月の東京都江東区長選をめぐり、公職選挙法違
反容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けた木村弥生区長に、有料インターネ
ット広告を出すよう指南したのが柿沢氏だったという疑惑だ。柿沢氏は同紙の
取材に対し「ユーチューブ広告は効果があるからやった方がいいと勧めた」と
語っている。
“法の番人”である法務省の副大臣が違法行為を勧めるという重大事案だけに、
同日早朝に開かれた参院予算委の理事会ではさっそくこの件が議題になり、柿
沢氏の出席を求めることを与野党が合意して決めた。
しかし、午前9時に開会した予算委員会には、いつまで経っても柿沢氏が姿を
現すことはなかった。柿沢氏は同9時30分ごろに辞表を提出している。それに
よって、もはや自分は副大臣ではないと決め込んだのだろうか。しかし、その
時点ではまだ辞表は受理されていない。受理するかどうかを判断する小泉龍司
法務大臣が予算委員会に出席中だったためだ。
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