Vol.644
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上杉隆の「ニッポンの問題点」
『【短期集中連載】ジャニーズカルテル(4)最終回「帝国は崩壊したか?」』
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ジャニーズ事務所の問題で本当に悲惨だったのは、デビューできなかったジ
ュニアたちです。 百歩譲って、タレントとして活躍しているデビューできた
ジュニアは相対的にまだ幸せです。実は、その何倍もデビューできなかった
ジュニアたちがいるわけです。
そうしたジャニーズジュニアというのは、ジャニーさんとの関係を断った人、
もしくはジャニーさんから寵愛を受けなかった人、あるいはデビューまでは
我慢したが、心の傷を負い、その後退所した人など、こういう人たちは事務
所を辞めていくしかなかったわけです。
そして、辞めてどうなったかというと、やはり少年ですから 心の傷、身体の
傷を受けるわけです。その傷を背負ったまま、誰にも言えない苦しみを宿し、
親にも 言えない、友人たち、仲間にも言えない。一方で、華々しくテレビの
世界で活躍しているジュニアの仲間を目にしながら、人生の負け組というレ
ッテルを貼られ、学校に戻ろうとする者もいるが、実際はそこに居場所はな
いんですよ。
「あいつ、ジャニーズ事務所にいたよな。だけど、なんかあいつ、全然デビ
ューもできないで終わってしまったじゃん」みたいに強烈な劣等感を植え付
けられて、心の傷もそうですけど、キャリアの傷もついて、なかなか普通の
仕事や生活もできないわけです。あるいはゲイの世界に引き込まれる人もい
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