池田清彦のやせ我慢日記
/ 2023年11月10日発行 /Vol.251
INDEX
【1】やせ我慢日記~野菜栽培はやっぱり面白い~
【2】生物学もの知り帖~深海魚~
【3】Q&A
【4】お知らせ
『野菜栽培はやっぱり面白い』
今年の夏野菜はミニトマトとパプリカとピーマンとトウガラシだけにして、他の野菜は作らなかった。いろいろな野菜を作るのは面白いのだけれども、コストパフォーマンスという点からは得意な野菜だけを作った方が収量は多い。5つあるプランターにはミニトマトを植えて、丸いプラ鉢に「鈴なりパプリカ りんりん」と「鈴なりパプリカ らんらん」を1鉢に1つずつ植えた。これはミニパプリカで、りんりんは赤く熟し、らんらんは黄色くなる。この2つは去年成績が良かったので、庭にも2つずつ植えた。
さらに庭にはミニトマトを4つ、ピーマン2つ、タカノツメ2つ、「ガブリエル」という大きくなるパプリカの赤と黄を1つずつ、「香辛子・ハバネロインフィニティ」「姫トウガラシ」「たくさんとれて甘いパプリカ」を1つずつ植えた。園芸品種の名前は、適当に付けるのだろうが、特に、ミニトマトやパプリカの最近の品種名はおちゃらけているのが多いようだ。種苗会社が改良品種に勝手に名前を付けるのだろう。
ミニトマトについては前回書いたので、今回はパプリカ、ピーマン、トウガラシについて書こう。自宅の菜園では、これらの3種はミニトマトに比べて害虫があまり付かないのがうれしい。農薬は全く使わないので、害虫は目視で見つけ次第殺す(ミニトマトの収穫期がほぼ終わる頃付くクロメンガタスズメの幼虫だけは殺さない)。
自宅のミニトマト、パプリカ、ピーマン、トウガラシに付く共通の害虫はオオタバコガ(タバコガかもしれないが区別がつかない)の幼虫である。実(み)に小さな穴が開いているなと思って割ってみると、中の種やワタがすっかり食べられて糞に化けていて、中に丸々と太った幼虫がちゃっかり鎮座している。皮はあまり好みではないようで、外見は小さな穴が開いているのを除けば、正常な実と変わらない。
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