曲がり角の米国経済、ポイントは
FRB(連邦準備理事会)が想定した以上に強かった米国経済も、パウエル議長が予想したように10-12月期になって減速を見せています。市場はこの先ハードランディングは回避され、ソフトランディングを予想していますが、NY連銀の景気後退確率はこの4Qあたりから景気後退を示唆するなど、いくつかの関門が控えています。その分かれ目となるポイントをチェックしてみましょう。
「GDPナウは4Qを2.1%成長予想」
急激な引き締めで今年中に景気後退入りが懸念されていた米国経済は、今年前半に年率2%強の成長を続けた後、7-9月はむしろ4.9%成長に加速しました。FRBにとってこれは想定外の強さでした。コロナ禍での政府による大規模な支援金支給が巨大な貯蓄をもたらし、これがその後の巨大な購買力になったことと、ウクライナ戦争が米国には「特需」となったことも寄与しました。
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