☆セクシー心理学ＧＯＬＤ　第732曲～恐ろしい不幸が二回も来た男。☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　セクシー心理学ＧＯＬＤ　　　２０２２－１１－１５ 　第732曲 　　　　　　　　　　　　　　　恐ろしい不幸が二回も来た男。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。ゆうきゆうです！ みなさま元気でお過ごしでしょうか？ 今夜は、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。 ◆　不幸の二重連鎖!? 女医「実はアメリカの実業家でモチベーション・スピーカーにＷ・ミッチェル という人物がいるの」 青年「Ｗ・ミッチェル…。Ｗって何かの略なんですか？」 女医「もともとは『ウィリアム』って言うんだけど、名前そのものを『Ｗ』と いうアルファベットに変更したみたい」 青年「アルファベットに変更できるんですか」 女医「しかも『ウィリアム』という名前は義理の父から取ったみたいで、もと もとの名前は『ウィリアム・ジョン・シフ3世』だったらしいわ」 青年「めちゃくちゃややこしい」 女医「まぁ名前について考えだすと疑問がエンドレスだから、ただ単に『Ｗ・ ミッチェルさん』と理解しておけばいいわ」 青年「は、はい」 女医「で、とにかくこのミッチェルさん、27歳のときに、車の炎上事故に巻き 込まれちゃうの」 青年「は!?　突然!?」 女医「そう。そして全身の65％を大火傷。顔にも手にもひどいヤケドを負って、 10本の指のほとんどを失ってしまったのよ」 青年「えええええ!?　すごい大変じゃないですか!?」 女医「でも彼はくじけなかった。四年後、ヤケドからなんとか回復したミッチェ ッルは、航空機のパイロットになるために訓練を行っていたの」 青年「そ、その状態からパイロットに…!?」 女医「でもね」 青年「で、でも…？」 女医「なんと彼が乗っていた航空機が墜落事故を起こしてしまったの。31歳の ときね」 青年「はあああ!?」 女医「その結果、彼は脊髄を損傷し、半身不随になってしまったの」 青年「そんな!?　え、そんなレベルの事故、一回だけでもそうそうないですよ ね!?　それが二回も!?」 女医「その通りよ」 青年「そ、それは…。それはずいぶん落ち込みますよね…!?　いや落ち込みで 済むんですかね…？」 女医「それがね、彼はくじけなかったの」 青年「ええ!?」 ◆　それでもくじけず進むミッチェル。 女医「そこから回復するまでに、彼は『絶対に人生をあきらめてたまるか、絶 対に成功してやる』って誓ったの」 青年「!?」 女医「これからの人生で、さらにもし事故が起こることがあっても、絶対に自 分の意志で打ち勝ち、乗り越えてやろうと決心したのよ」 青年「うう…！」 女医「そして事故からしばらくして、ミッチェルはアメリカのコロラド州の自 治区の長となって、そこにある山を、ある鉱山開発会社から、守ったの。結果 的に人々に『山を救った』として英雄になったわ」 青年「ええっ…」 女医「さらに実業家としても大成功して、多くの人に仕事の場を与えた。さら にコロラド州議員にも任命されたの」 青年「す、すごい成功ですね…」 女医「そしてその後も、飛行機の操縦や急流下りを楽しんでいるそうよ」 青年「そ、その体で!?」 女医「そう」 青年「す、すごいですね…。僕なら一回の事故でくじけそうなのに…。という かそれを二回も…!?」 女医「そんな彼は、こんなセリフを発しているわ」 青年「どんな…？」 女医「『体が麻痺する前、私にはできることが一万あった。今は九千ある。 失った一千を嘆くこともできるが、残された九千に全力で取り組むこともでき る。』」 青年「…!?」 女医「どうかしら？　これってすごく趣深い言葉だよね。私たちは何かうまく 行かないことや失敗をするたびに、『あぁもうダメだ！』『未来が閉ざされて しまった！』『もう何をしてもうまく行かない！』なんて風に、ネガティブな 部分にだけ目を向けて、悲しんでしまう」 青年「そ、そうですね…」 女医「でもミッチェルは違う。まだ『できること』だけに目を向けている」 青年「はい…。ていうか一万のうち九千になった、というのはすごいですよね… 」 女医「えぇ。考えてみれば、指がなくなったり半身不随になってしまったら、 それによって閉じてしまう道は、たしかにいくつも存在する。でもだからといっ て『何もできなくなってしまう』わけではない。その状態でもできることはた くさんたくさん残っている。それを『一万と九千』とたとえたのは、非常にス ゴイと思うのよ」 青年「はい…そう思います…」 女医「もしこの数字が実はもっとネガティブで『一万できていたものが一千に なってしまった』としても、その一千ですら、人生でやり尽くすことは大変な こと。であれば、嘆いているあいだに、その一千に向かって突き進んだ方がずっ といい、とも考えることもできるわね」 青年「はい…」