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日本性科学会でユニークな文化人が「性を深く掘る」その1・宮台真司さん『まともな性愛』/宮台氏の「性的自己決定論」への疑問/1996年を境に若者が変わった!/性愛は「進んでる」から「キモい」へ

真実の性の語り部・夏目祭子の「世界一わかりやすい《幸せな性》の授業 」
・‥…━☆・‥…━━☆・‥…━━━☆ 真実の性の語り部・夏目祭子の 『世界一わかりやすい*幸せな性*の授業』 Vol.68 2023/10/9  ・‥…━☆・‥…━━☆・‥…━☆☆☆ こんばんは。 真実の性の語り部こと夏目祭子です。 毎月2回、週の初めの月曜日に、あなたの 【活力の源】となるような《幸せな性》のお話を、 たっぷりお届けします。 * … *目 次* …* … * … * … * 1)『性・愛・命の楽しみ方for老若男女』 【日本性科学会で3人のユニークな文化人が 「性を深く掘る」特別講演レポート★その1】 ◆宮台真司さん(社会学者・東京都立大学教授)◆  演題『まともな性愛』 ★夏目の前置き:宮台氏の「性的自己決定論」への疑問 ★【1996年】を境に若者が変わった! ★性愛経験少女は「進んでる」から「キモイ」へ ★相手に委ねず、コントロールしたがる若者たち ★「住宅事情の変化」が「性愛」を貧しくした? (来月のテーマ予告) *お悩み・ご質問募集要項* (最新講座ニュース) (次号予告) * …* … * … * … * …* … * ◎●共感の声が続々届いています!●◎ 不倫バッシングが過熱する世の中に  一石を投じた問題提起作!   ↓↓↓ *☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆ 『私が「不倫」という言葉が嫌いなワケ』 *☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆**☆*:;;;:*☆  *前篇* ★【不倫】という言葉のうさん臭さ ★「不義密通」「姦通罪」の時代の倫理観とは? ★自由意思と貞操義務のグレーゾーン ★「婚外=悪」「結婚=正」とは限らない  *後篇* ★不倫スキャンダルの転機は2011年から ★婚外の関係に求められる覚悟とは? ▼今月からご購読の方も、全篇を2~3月の バックナンバーからお読み頂けます。 https://www.mag2.com/archives/0001694031/ +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+ ♪今日は≪A面≫をお届けします。 (※話の流れによって、 ≪A面≫≪B面≫の順番は前後することがあります。) ★彡:・:☆彡:・:★彡:・:☆彡:・:★彡 『性・愛・命の楽しみ方for老若男女』 【日本性科学会で3人のユニークな文化人が 「性を深く掘る」特別講演レポート★その1】 ★彡:・:☆彡:・:★彡:・:☆彡:・:★彡  今年の10月1日に日本性科学会により開催された、 毎年恒例の「学術集会」。 今年のテーマがズバリ、 「性を深く掘る」という 哲学的な香りさえ漂う意欲的なタイトルだったので、 会員の私も「セックスレス解消法」について 自主発表をさせて頂いたのですが、 事務局が招いた特別ゲストとして登壇された 3名のユニークな文化人の人選がまた素晴らしかった。 こちらの豪華メンバーです── ◎宮台真司さん(90年代に援助交際問題で議論を巻き起こした有名な社会学者) ◎原田純さん(『ちつのトリセツ』著者・出版社社長) ◎田中貴子さん(甲南大学文学部教授) 皆さんのお話がめちゃめちゃ面白く参考になったので、 その講演レポートをお送りしたいと思います。 ◆宮台真司さん(社会学者・東京都立大学教授)◆  演題『まともな性愛』 ★夏目の前置き:宮台氏の「性的自己決定論」への疑問  90年代からメディアへの露出が多い宮台さん、 ご存知の方も多いと思います。 特にその頃、社会問題となった 10代の少女たちによる「援助交際」に対して、 【性的自己決定権】という話を持ち出して、 彼女たちが自分で決めてするのは悪いことじゃない、 と擁護するような発言をしていました。  私はその“理解してる風”の言い方に、 「それは違うでしょう…!」と無責任なものを感じていました。  なぜなら、彼女たちは メディア情報の影響や、自己肯定感の不安定さによって 「自分で決めていると思い込んでいる」に過ぎず、 それをしたことにより、後でどうなるのか?という情報を 教わる機会がないまま行動しているのだから 【性的自己決定】ができる能力が不十分と言えるからです。  そんなわけで、このテーマについては 表面的な浅い見方にとどまっている人、 という評価が私の中ではあったのですね、ここだけの話ですが(笑) (拙著『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』の 援助交際について語った部分で、誰とは名を挙げずに 《性的自己決定論者たちは無責任と言えよう。》とチラリと警告してはいますが)  でも、それから20年以上も経過して 彼も成長変化しているだろうし(何様目線?) 過去のイメージとは切り離して、 虚心に今のお話を聞こうという姿勢で聴講しました。 すると、大学教授として二十歳前後の若者の姿を 何十年も間近で観察してきただけあって、 この30年間で若者の質が ガラッと変わったことについて実感に基づく指摘と、 なぜその変化が起こったのかという時代背景について、 今回、とても面白い分析を聞くことができたので、 それについてシェアさせて頂こうと思います。 ★【1996年】を境に若者が変わった! 「1996年を境に、若者のコミュニケーションの質が変わった」 という指摘を聞いた時に、私は自分が語っていたこととの奇妙な一致に驚きました。  というのは、先に挙げた拙著『なぜ性の真実…』で 援助交際ブームについて解明する中で、 《援助交際を取り上げた記事件数が爆発的に多かった2年間である 「1996年・1997年」を境に、 日本人の性に対する意識が別のものに更新された》 と書いていたからです。  これを聞いて、社会の意識変化というのは、 何か一つのジャンルについてだけでなく、 同時多発的に起こるものだとわかりました。  宮台さんの言う「コミュニケーションの質的変化」とは、 要約すると【過剰さの回避】ということ。  それ以前の若者が熱く語りがちだった 「政治」「性愛」「趣味」などを 表のコミュニティでは避けるようになった。 語りたいなら、SNSの「裏アカ」で隠れて語る。 KY(空気が読めないこと)を恐れて その場で期待されるキャラを演じるのが 当たり前になったのだと。 ──実は、私の娘がまさに1996年生まれなのですが、 彼女が義務教育に通った2000年代の学校コミュニティは まさしくそういう雰囲気となっていましたが、 実は90年代の後半から徐々にその方向へ進んでいたのですね…! ★性愛経験少女は「進んでる」から「キモイ」へ  そして何より印象的だった報告は、

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  • 真実の性の語り部・夏目祭子の「世界一わかりやすい《幸せな性》の授業 」
  • なぜこんなにセックスレスが増えているのか?それは、世間一般の性情報が長い歴史の中で歪められ、間違いだらけになったことが大きな原因。男女が癒し合い、高め合い、元気になれる「真実の性」を伝え続けて18年の夏目祭子が、明るく上品に面白く、性をディープに解き明かしていきます。性と恋愛・結婚と不倫など男女のパートナーシップにまつわる、目からウロコの書きおろし本音エッセイ。子供たちの魂に響く性教育のヒントにも。
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  • 毎月 第2月曜日・第4月曜日