《抜粋》
日本時間で今夜、アメリカ時間で11月14日朝に市場大注目の
「10月のアメリカの消費者物価指数(CPI)統計」が発表になり
ます。
今夜発表の「10月のCPI統計」は、今後のアメリカ経済が歩む
道を判断する上で、重要な指標になります。
少し大げさですが、「天下分け目の統計」になるかもしれません。
今後アメリカ経済が歩む道は、以下の三通りのシナリオが考え
られています。
・ソフトランディング(景気減速してゆくものの、深刻な景気後退
には陥らず、高めのインフレも徐徐に鎮静化してゆくシナリオ)、
あるいは、
・ハードランディング(大幅に景気減速して、景気後退に陥って、
高めのインフレも急速に鎮静化してゆくシナリオ)、
あるいは、
・スタグフレーション(大幅に景気減速して、景気後退に陥る((=
ハードランディングする))ものの、高めのインフレも定着してし
まうシナリオ)、
「10月のCPI」統計の結果が市場予想をわずかに下まわれば、
ソフトレンディング・シナリオの可能性がぐっと高まって、「FRB
は利上げを完了した!」との市場の楽観論が正しかったことにな
り、アメリカ長期金利は低下、内外の株式市場も大幅上昇するこ
とでしょう。
一方、この日発表のCPIが市場予想をとても大きく下まわれば、
かえって景気後退(ハードランディング)懸念がぐっと高まって、
長期金利も低下、内外の株式市場は下落するでしょう。
その反対に、この日のCPIが市場予想を(わずかながらでも)上
まわっていると、「FRBは利上げを完了した!」との市場の楽観論
は否定されて、市場は悪い意味でサプライズ!スタグフレーショ
ン懸念も浮上して、長期金利が上昇、内外の株式市場は下落する
ことでしょう。
11月14日の「10月のCPI」を無事経過しても、
11月17日にはアメリカ議会で「つなぎ予算」の期限が訪れ
ます。
「政府機関のシャットダウン」を人質にして、議会が再び見苦
しいほどの「チキンゲーム」を展開するようならば、今度こそ
ドル安が始まって、アメリカでは「悪い金利の上昇」が始まり、
内外の株式市場は混乱し始めるのではないでしょうか???
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