メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

231115 ビジネス知識源プレミアム:正刊:ドルの強さが、弱さに転じるとき(1)

ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1382 <Vol.1382号:正刊:ドルの強さが、弱さに転じるとき(1)>    2023年11月15日:通貨の価値とは何か?    水曜日に定期刊行の正刊は、有料版だけです。  土曜または日曜の不定期な増刊は、有料版・無料版共通です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 論考/業務の案内     https://www.cool-knowledge.com/ 有料版の新規登録/解除  https://mypage.mag2.com/Welcome.do https://www.mag2.com/m/P0000018?reg=mag2top 購読方法や届かないことについての問い合わせ(メールアドレス)                →Reader_yuryo@mag2.com            著者:システムズリサーチ:吉田繁治       感想等のメール:yoshida@cool-knowledge.com 正刊の有料版では、スマホ用の改行なしと、PC用の改行ありを送っています。増刊の共通版は、改行したものだけです。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 今日は、1ドルが151.6円。23年1月の127円から10か月は、ほぼ直線で、151円台の円安。FRBが利上げする前の2021年までの105円付近に対しては、30%の円安です。 ◎この円安=ドル高は何が主因か。いつまで続くのか。どうなっていくか。本稿で追求することです。 通貨のレート、変動相場制のフロートする相対価値の変動には、多くの要素が、絡んでいます。このため論は1つの方向ではない。 なにせ、外為市場の1日の売買は、7.5兆ドルもあります(1125兆円)。1か月の売買ではなく、たった1日のデータです。 外為市場のドルは44%、円は7%くらいです。「ドル/円」だけで79兆円の売買。円国債の金融機関間の売買市場が1日平均40兆円、株式市場(東証)は、1日3.5兆円くらいですから、レートが決まる通貨市場は、円国債の2倍、株式市場の22.5倍も大きい。 それだけ多くの参加者がいます。貿易での通貨の実需(日本の輸出入では1日7100億円)の、111倍もあります。1億ドルの貿易での実需の日に、111億ドルの、ドル/円が売買されています。 植田日銀はたびたび投機的な通貨の売買と言います。通貨の売買はまさに金融投機です。投機なら利ざや稼ぎであり、ドルの円の「金利差」を狙う売買です(短期金利では5.25%と大きい)。通貨ペアのFXは、ファンドが株の短期売買で行っている、裁定取引に似ています。 長期金利が、4.6%と高いことが原因で強いドルは、2024年、2025年も強いのか、弱くなるのか。 ◎戦後の70年、国の経常収支が赤字を続けるドルは、本質的には、一貫して、弱かったと考えています。 いつも、主要国より高い金利で補って、海外からのドル国債、ドル債券、通貨のドルの買いを促してレートを維持してきたのです。 金利がユーロ、円、人民元と同じなら、ドルは大きく下げて、たぶん、1ドル70円から80円付近だったでしょう。 【通貨レート基礎を決める経常収支は、米国は常に赤字だった】 経常収支は、貿易収支+所得収支です。 ・貿易収支は、輸出-輸入です。 ・所得収支は、 その国の受け取りになる、ドル買いの累積である海外投資の収益と金利・配当から、その国への対内投資の収益と、支払い金利や配当を引いたものです。 2011年の東日本大震災(フクシマ原発の3.11)から、貿易が赤字になった日本は、所得収支の黒字(約20兆円)で、経常収支は黒字でした。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで
  • ●最新かつ普遍的なビジネスの成功原理と経済・金融を、基礎から分かりやすく説いて提供 ●時間がない、原理と方法の本質を知りたい、最新の知識・原理・技術・戦略を得たいという方に ●経営戦略・経済・金融・IT・SCM・小売・流通・物流を、基礎から専門的なレベルまで幅広くカバー ■新規申込では、最初の1ヶ月間が無料です。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 水曜日