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<Vol.1382号:正刊:ドルの強さが、弱さに転じるとき(1)>
2023年11月15日:通貨の価値とは何か?
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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今日は、1ドルが151.6円。23年1月の127円から10か月は、ほぼ直線で、151円台の円安。FRBが利上げする前の2021年までの105円付近に対しては、30%の円安です。
◎この円安=ドル高は何が主因か。いつまで続くのか。どうなっていくか。本稿で追求することです。
通貨のレート、変動相場制のフロートする相対価値の変動には、多くの要素が、絡んでいます。このため論は1つの方向ではない。
なにせ、外為市場の1日の売買は、7.5兆ドルもあります(1125兆円)。1か月の売買ではなく、たった1日のデータです。
外為市場のドルは44%、円は7%くらいです。「ドル/円」だけで79兆円の売買。円国債の金融機関間の売買市場が1日平均40兆円、株式市場(東証)は、1日3.5兆円くらいですから、レートが決まる通貨市場は、円国債の2倍、株式市場の22.5倍も大きい。
それだけ多くの参加者がいます。貿易での通貨の実需(日本の輸出入では1日7100億円)の、111倍もあります。1億ドルの貿易での実需の日に、111億ドルの、ドル/円が売買されています。
植田日銀はたびたび投機的な通貨の売買と言います。通貨の売買はまさに金融投機です。投機なら利ざや稼ぎであり、ドルの円の「金利差」を狙う売買です(短期金利では5.25%と大きい)。通貨ペアのFXは、ファンドが株の短期売買で行っている、裁定取引に似ています。
長期金利が、4.6%と高いことが原因で強いドルは、2024年、2025年も強いのか、弱くなるのか。
◎戦後の70年、国の経常収支が赤字を続けるドルは、本質的には、一貫して、弱かったと考えています。
いつも、主要国より高い金利で補って、海外からのドル国債、ドル債券、通貨のドルの買いを促してレートを維持してきたのです。
金利がユーロ、円、人民元と同じなら、ドルは大きく下げて、たぶん、1ドル70円から80円付近だったでしょう。
【通貨レート基礎を決める経常収支は、米国は常に赤字だった】
経常収支は、貿易収支+所得収支です。
・貿易収支は、輸出-輸入です。
・所得収支は、
その国の受け取りになる、ドル買いの累積である海外投資の収益と金利・配当から、その国への対内投資の収益と、支払い金利や配当を引いたものです。
2011年の東日本大震災(フクシマ原発の3.11)から、貿易が赤字になった日本は、所得収支の黒字(約20兆円)で、経常収支は黒字でした。
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