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辺 真一メールマガジン
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2023.11.15 Vol.351
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議(11月16-17日)の出席を前に行ったAP通信とのインタビュー(11月14日に内容が公開)で「北朝鮮は我が政権発足以後、延べ87発の弾道ミサイルを発射し、朝鮮半島はもちろんのこと世界の平和と安全を阻害している」と北朝鮮を批判していた。
韓国では政府もメディアも北朝鮮の一連のミサイル発射を「挑発」と非難している。
「挑発」とは相手を刺激して、事件や紛争などを起すように仕掛けることを意味する。北朝鮮がミサイル発射で韓国を刺激していることは言うまでもない。しかし、その狙いが朝鮮半島で事件や紛争を引き起こすことにあるとは思えない。
北朝鮮もまた、韓国単独の、あるいは米国と日本を巻き込んだ合同演習を「挑発」と糾弾している。韓国の軍事演習もまた、北朝鮮のミサイル発射へのやむを得ぬ対抗措置であることは言を俟たない。
正確に言うと、南北双方のそうした軍事行動は挑発ではない。あくまで抑止、自衛のための軍事力の誇示に過ぎない。「寄らば斬るぞ」と相手を威嚇しているだけである。
尹大統領は政権発足(2022年5月10日)から北朝鮮が「計87発の弾道ミサイルを発射した」と発言していたが、防衛省の統計では計66発(34回)である。ちなみに今年(2023年)は11月15日現在、22発(15回)である。年月別にみると、以下のとおりである。
□北朝鮮のミサイル発射
▲2022年
5月(2回=5発)
12日 西岸から短距離ミサイル3発発射
25日 西岸から短距離ミサイル1発とICBM級「火星17」1発発射
6月(1回=8発)
5日 西岸及び内陸から短距離ミサイル8発発射
9月(3回=5発)
25日 内陸から新型の潜水艦発射ミサイル(SLBM)1発発射
28日 西岸から短距離ミサイル2発発射
29日 西岸から短距離ミサイル2発発射
10月(5回=8発)
1日 西岸から短距離ミサイル2発発射
4日 内陸から中距離弾道ミサイル1発発射
6日 内陸から短距離ミサイル2発発射
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