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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第647号(2023/11/13) 米CPIやつなぎ予算を受けて、株価は上振れも、米国では先行きについて冷静な見解/世界株価はひと休みから調整へ
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
【お詫び】
今号は、筆者の米国出張のため、短縮バージョン(一部のコーナーが休載、など)となっています。
何とぞご容赦ください。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
11/24(金)ウェブ(米国出張報告)(15/150)
(このセミナーへのお申し込みは、11/19(日)いっぱいで締め切りとなります)
12/2(土)札幌(3/20)
12/9(土)横浜(5/20)
12/23(土)名古屋(5/25)
1/7(日)浜松町(4/30)
1/27(土)高岡(1/25)
2/3(土)大阪(2/18)
2/10(土)浅草(10/20)
2/17(土)福岡(1/20)
2/24(土)ウェブ(3/150)
11/24(金)の米国出張報告セミナー(ウェブ)は、当日のライブか録画視聴、あるいはその両方が可能です。通常のセミナーと内容が異なるため、申し込みページを熟読してください。
繰り返しになりますが、お申し込みは11/19(日)いっぱいで締め切りとなります。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
☆過ぎし花~先週(11/13~11/17)の世界経済・市場を振り返って
<米CPIの内容やつなぎ予算の成立を受けて、日米等の株価は想定外の急騰、ただし週末にかけては沈静化>
(まとめ)
先週は、11/14(火)に米国で10月のCPI(消費者物価指数)が発表され、上昇率が事前の予想を下回って、インフレの鎮静化について期待が高まりました。これを材料に、同日は債券利回りが大きく低下するとともに、米国株はIT関連株中心に高騰しました。さらにその日の引け後には、議会下院がつなぎ予算を可決し、政府機関の閉鎖が回避されることとなりました。
このため、翌11/15(水)の日本株は、同日発表された7~9月のGDP統計の不振を無視して、大きく上昇し、日経平均株価は今年最大の上げ幅(前日比823.77円)を記録しました。
ただ、その後も米国で、予想より落ち着いたPPI(生産者物価指数)や「いい湯加減」で弱い小売売上高など、さらに米株価を大きく押し上げそうな材料が続いたものの、米株価の上昇は小幅になりました。また、米債券利回りが逆に高まる局面が(一時的でしたが)ありました。このためその後の日本株も、上昇力が鈍る展開でした。
その週末に向けての、相場が勢いを欠いた背景要因の解釈としては、1)やはりCPIなどを受けての株価や債券価格の急騰には、行き過ぎの部分があった、2)小売大手の先行き見通しが慎重で、個人消費の先行きに対する警戒が膨らんだ、3)上記の小売売上高以外でも弱い経済指標が多く、それが「景気が弱いから金利が下がって株式は上がる」という見解を「景気が悪いから企業業績が悪化して株価は下がる」との見解に変化させた、が挙げられます。
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