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認知症や要介護度の高い高齢者ほどボッタくられるブラック介護施設が横行! こんな介護付有料老人ホームに親を入居させたら殺される!

神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!
厚労省の調べでは、介護施設や居宅サービス事業所での高齢者虐待事例は2019年度で、特別養護老人ホームが 190 件(29.5%)で最も多くなっており、次いで有料老人ホームが 178 件(27.6%)、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)が 95件(14.8%)、介護老人保健施設が 72 件(11.2%)などと発表されています。 しかし、これらはあくまで発覚事例で、氷山の一角でしかない──という識者の指摘も少なくないのです。 2019年度の被虐待高齢者1060事例のうち、身体的虐待が 637 人(60.1%)、心理的虐待が309 人(29.2%)、介護等放棄が212 人(20.0%)となっており、虐待による死亡事例も 4 件報告されています。 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる 第73回(2023年11月20日号) +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ みなさま、こんにちは! 「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。 今回は、「認知症や要介護度の高い高齢者ほどボッタくられるブラック介護施設が横行! こんな介護付有料老人ホームに親を入居させたら殺される!」というテーマで、お届けいたします。 現在65歳以上の日本の高齢者数は、2022年9月時点で3627万人います(人口比29・1%)。 すでに3人に1人近くが65歳以上高齢者なのです。 これが、2040年になると人口比で35・3%になりますから、日本人の3人に1人以上が確実に65歳以上高齢者となります。 つまり、国民の4割近くが65歳以上高齢者というわけです。 すごいことになるわけです。 日本は、現在もすでにそうですが、これからの将来においても世界に冠たる老人大国なのです。 そして、現在介護が必要になり、介護施設に入る平均年齢は概ね80歳前後といわれますが(入所期間は約5年前後)、現在80歳以上の高齢者数は1235万人にのぼります(人口比9・9%)。 もちろん、こうした80歳以上でも元気な高齢者は大勢います。 誰もが80歳前後で、必ず要介護になるわけではないからです。要介護の施設に入る人の平均年齢が80歳前後というだけです。 実際に介護保険サービスの給付が受けられるのは、原則65歳以上となっています(民間の介護付老人施設入所は概ね60歳以上からOK)。 -------------------------------------------- 認知症や要介護度の高い高齢者ほどボッタくられるブラック介護施設が横行! こんな介護付有料老人ホームに親を入居させたら殺される! -------------------------------------------- 現在、介助(要支援=予防給付)や介護での給付を受けている65歳以上の高齢者の数は、2023年時点で650万人にのぼります(認定者数は720万人)。 この約650万人の介助や介護が必要な高齢者を対象に、高齢者向けのさまざまなサービスの提供が行われているのが現在の日本の実情です。 介護サービスの市場規模は介護予防サービスも含めて現在約16兆円ですが、これが2040年には現在の1・7倍の約26兆円になると試算されています(ちなみに介護保険の給付と自己負担額の総額は2021年度で11兆291億円)。 この額は年々数千億円単位で膨らみ続けています。 介護保険での給付は、年収によって1割負担から3割負担という区分がありますが、ほとんどの要介護者の自己負担割合は1割となっています。これが介護財政を圧迫しています。 そして、2040年には介護スタッフが69万人も不足するといわれる「お寒い介護現場」の実情も予測されています。 介護サービス事業は、衰退ニッポンにあって、数少ない成長産業ともいわれますが、国から介護保険制度で給付金が出るにも関わらず、倒産する業者も非常に多いのが、この業界の特徴となっています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 次回は 「自民党にべったり吸い付き、労働者の権利を剥奪する全国労組のナショナルセンター「日本労働組合総連合会」は吉野会長以下とことん無能な労働貴族の組織! 労働運動の意義を忘れた腐れ団体はさっさと解体すべし!」 というテーマで、ブラック労働組合の統合された団体組織問題を考えたく思います。 「連合」は労働者の味方ヅラをした労働貴族の成れの果ての組織です。 実際、全国労組の組合員の上納金を巻き上げているだけで、日本の労働者には、何の役にも立っていません。 テキトーな労働運動ポスターを作って、自民党幹部と会食して癒着するのが大事なお仕事になっているだけです。 見識のない女性会長さえクビに出来ない体たらくな組織の実態をえぐっていきたいと思います。 それでは、次回をどうぞご期待くださいませ。

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  • 1990年のバブル崩壊から続く「失われた30年」を経て、ニッポン国の衰退ぶりは鮮明です。デフレ下でGDPは伸びず、賃金は上がらず、少子高齢化で人口は減り、貧富の格差も広がりました。 いったいどうしてこんなことになったのでしょう。政治、経済、社会、マネーや投資に瑕疵があったのは否めません。本メルマガは、そうした諸分野に潜む「闇」を炙り出しグイグイえぐっていこうとするものです。
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