【月に一度の西麻布】
月に一度、店長会議があり、マネージャーの車で東京の西麻布まで行くことがあり、その時にその会社のグループの店長が集まるので楽しみだった。
そこには楽しい店長屋優しい店長がたくさんいたので、みつおにも優しくアドバイスしてくれるのだった。
その日は東京に泊まり、店長同士に親睦会として飲みにいって盛り上がるのだった。
みつおにとって唯一の楽しい1日だっだ。
「金城さん沖縄なの?」
「はい、生まれも育ちも沖縄です」
「いいですねぇ、一度行ってみたいと思ってたんですよ、今度行ったときに案内してくださいよ」
「はい!喜んで!」
「あはは、金城さんやるなぁ、面白い」
それは、チェーン店の合言葉で、お客様から注文されると、「はい!喜んで!」と応えるのがその店のルールだったのである。
そのタイミングでみつおが言ったので、その人は大喜びだった。
実はその人は若くして部長さんだったのである。
店長会議の後は、そのチェーン店である焼肉屋の店長も合同して飲み会をしていたので、すぐにみんなが気づいて笑ってくれたのだった。
そして、懇親会が終わり一部の人だけで次に行く事になったのだが
「じゃ、恒例の所へ行くか」
その会社の幹部の人が声を上げた
みつおは、女の子のいる店に行くのかと期待したのだが、ゾロゾロと歩いて移動した場所は何と…有名どころの牛丼屋であった。
「えっ?恒例の所ってここっすか?」
「あぁ、金城さん初めてか、そうそうここでゲームが始まるんだよ」
さっきの部長さんはニヤニヤしていた。
しかし、通常にみんな注文をしていた。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)