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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.32】
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【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ 全米に広がる「ゾンビ鹿病」
2. 今週のメインコラム
◆ 日本経済凋落の真因を探る(第21回): 自動車産業の危機(その4)
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
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1. 気になったニュースから
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◆ 全米に広がる「ゾンビ鹿病」
今年の4月にまぐまぐ!さんからお声がけいただいてこのメルマガを始めましたが、さまざまな話題を取り上げながら、本当に世の中の変化の速さと激しさをあらためて確認している思いがします。
昨年11月にOpenAIからChatGPTがデビューして世の中は生成AIの話題一色となりましたが、わずか1年後にまさかその立役者のサム・アルトマンがOpenAIのCEOを突如解任されることになるとは思いもしませんでした……。と言っている傍から、二転三転で、またOpenAIのCEOに復帰するとか……。
あるいは、このコーナーでも二度ほど取り上げたX(旧ツイッター)のCEOであるリンダ・ヤッカリーノも、就任以来イーロン・マスクに振り回され続けていますが、かねて予告してきた通り、早くも退任の話が浮上しているようです。
OpenAIの内紛劇については、速報や解説記事が都度たくさん更新されていますし、まだ流動的なので、今ここで取り上げるのは止めておきますが、AIの研究開発については、所謂「効果的利他主義(Effective Altruism)」と「商業主義」の間でせめぎ合いがあることは事実です。
OpenAIもGPT-4からはオープンなスタンスを改めて情報開示を止めています。いわば“OpenAI”が“CloseAI”に転じたようなものです(笑)。また、AIがもたらす「機会」と「脅威」の間でも様々なせめぎ合いがあります。
これらについては、大変重要な議論でもあるので、また機会を改めて取り上げてみたいと思います。
今日は全く別の話題で目に留まったものを取り上げます。
米国で「ゾンビ鹿病」などと呼ばれる慢性消耗病(CWD、Chronic Wasting Disease)が野生の鹿などの間で広まっているそうで、--
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