前回のメルマガでしたか、シュタイナーの
『悪の秘儀 』という講義がまとめられた著作の一部を抜粋しました。
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その中に、「アーリマンのやり方」というのがあります。
アーリマンが地球に受肉する際に、それを有効にするために、
いくつかしてきたことがあるとシュタイナーは述べていまして、
その「第二」は以下のようなものです。
シュタイナー『悪の秘儀』 P118より
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アーリマンが用いる第二の手段は、「あらゆるものを扇動することによって、
現代の人間を互いに反目し合う小さなグループへと分裂させること」です。
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ここまでです。
実際には、この項目はえらく長く、マルクス主義なんかにもふれたり、
または、世界戦争とかにもふれたりしていますが、とにかく、
「人間の間の不和を促進する」
ということですね。
まあ、しかし、悪魔というような大ごとなくくりではなくとも、
たとえば「占星術」的にも、意見・立場の違いによる不和と対立の拡大
というものは、言われていたことでもありました。
2020年10月のメルマガですので、もう 3年前ですが、
ロシア人の占星術師であるタチアナ・ボルシュさんへのインタビュー
の内容を載せたことがありました。
これは、後に、ブログにも転載しています。
(記事)みずがめ座の時代と悪魔的時代の同居のときに
In Deep 2020年10月31日
https://x.gd/AUTLe
タチアナさんは以下のように述べていました。
ロシア人の占星術師の言葉より
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新しい時代には、常に世界的な衝撃や、文明の危機、
経済的および文化的革命、そして宗教的概念に対する新しい見方が生じます。
より多くの国際的な対立、悪化する貿易戦争、おそらく世界中にある、
対立が続く場所での武力の行使さえも見るでしょう。
全体として関係は疎外され、人々は「友人か敵に分かれる」
と予測しています。
これは、国際関係だけに当てはまるものではなく、
世代間の「永遠の紛争」が発生することも予想され、
家族にも影響を及ぼします。
機能不全の家族では、これは離婚や別離につながる可能性があります。
ビジネスでは、職場のパートナーや同僚との対立に備える必要が出てきます。
…私たちは今、暴力に基づく古いシステムが崩壊し始めていることを
理解する必要がありますが、しかし、
古いシステムの崩壊はこれまでの何世紀にもわたり実施されており、
パラダイムの変更は苦痛なプロセスかもしれません。
https://x.gd/AUTLe
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ここまでです。
この、
「人々は、友人か敵に分かれる」
というのが、今のソーシャルネットから見える現実ですねえ。
そういうのを見ているうちに、
私自身は、ソーシャルには一切書き込まない人ですが、
ブログなどにしても、
「味方(あるいは絶賛する物事)や敵(あるいは非難するべき物事)」
を特別にわけて書くことはできるだけしないようにしています。
もともと、誰かを非難したり賞讃したりはあまりしない人ですが、
「好きな人と、そうではない人」の差は確かにあります。
しかし、そのことが「理解されないような文章」にするようにしています。
もともと、私は、たとえば子どもの頃から、
「尊敬する人はいない」
という人で(今でもです)、あるのは「好きな人と、そうではない人」
というだけで、それと共に、たとえば報道などで見るような犯罪者などを、
「憎むことができない」
人でもありました。
これはまあ、私の中で「善と悪の線引きができていない」
ことによるものですが、子どもの頃から「善と悪の線引き」がわからず、
今もわかりません。
そういえば、せっかくですので、先ほどは、
「人間に対して行ったアーリマンの第二の方法」を書きましたが、
「第一の方法は何か」
というと、これは意外に思われるかもしれないですが、
「学問の絶対化」
です。
要するに「今の世の中」のことです。
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