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はじめに
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自民党の5つの派閥が、あわせておよそ4000万のパーティー券収入を報告書に記載していなかったとする告発状が出され、東京地検特捜部が会計担当者から任意で事情聴取していることが明らかに。
告発状では、自民党の5つの派閥の政治団体が、おととしまでの4年間で主催した政治資金パーティーで、20万円以上を支払った団体の名前や、総額4000万円以上の支払い額などを報告書に記載しなかったと政治資金規正法違反の疑いがあるとする(1)。
告発された5派閥は、岸田文雄首相が会長を務める岸田派のほか、安倍派、二階派、茂木派、麻生派の5派閥。
「氷山の一角じゃないか。継続的に構造的に行っていた可能性がある」(2)
予算委員会で質問に立った立憲民主党の野田佳彦氏は、こう指摘し、首相に対し、
「危機感が足りない」(3)
と諭した。
この日の審議では、立憲の渡辺創氏により2つの新たな問題も提起される。
一つ目は、1回20万円を超えるパーティー券の購入が記載されていない事例が多いという点。渡辺氏は、この点について、安倍派、茂木派、麻生派、二階派の4派閥でこの事例があるとし、
「『集めたら20万円を超えていて、気づかなった』とい説明は当てはまらない」(4)
とただす。
二つ目は、パーティー券を購入した人の数が正しく訂正されていないという点。政治資金収支報告書ではパーティー券を購入した人の数を記載することになっているが、その数が正しく記載されていないという。
渡辺氏は5派閥すべてでこうした問題があると指摘、
「いかに訂正の作業がずさんだったかを示している」(4)
とし、首相に収支報告書の「総点検」をするよう求めた。
(1) TBS NEWS DIG「自民党5派閥が計4000万円のパーティー券収入を不記載疑いで告発 担当者から任意で事情聴取 東京地検特捜部」Yahoo!ニュース、2023年11月18日、
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f7471157bbb1865dc8e2f8e0cfbc8e26255de3f
(2) 三輪さち子「自民パー券 政権に火種」朝日新聞、2023年11月23日付朝刊、4項
(3) 三輪さち子、2023年11月23日
(4) 三輪さち子、2023年11月23日
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岸田内閣、「辞任ドミノ」続く 「不適材不適所」 来年1月21日、ささやかれる「首相退陣」説
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岸田文雄首相は、13日、過去の税金滞納を認めた神田憲次財務副大臣(60)=衆院愛知5区=を事実上更迭した。
神田氏は、9日の参院財務金融委員会で、税理士資格を持ちながら、2013年から2022年にかけ固定資産税を滞納し、4回にわたり差し押さえを受けていたことを認める。
神田氏をめぐっては、「週刊文春」により、代表取締役を務める会社保有の土地・建物の固定資産税を過去に滞納した経緯が報道され、岸田首相は、神田氏が国民に納税を収める立場であることから、国会審議への影響は避けられないと判断。辞表を提出させ、持ち回り閣議で受理した。
これにより、9月の内閣改造後、政務三役の辞任は3人目。野党は、今後も首相の任命責任を追及するだろう。
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