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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第529号2023.9.19配信分
●東京モーターショーは”国際自動車ショー”ではなかった
今日は2023年11月22日。遅配/欠配が続いて皆さんにはご迷惑の
掛けっぱなしになっている。だが、私はまだ諦めてはいない。多少
なりとも支持を頂いて講読を続ける人々がいるかぎり、止めること
はないし気力を振り絞って踏み止まる所存でいる。
『JAPAN MOBILITY SHOW』と新たに銘打って再スタートを切った
日本を代表する自動車工業会のイベントが4年ぶりに開催された。
去る10月25日からプレスデイが2日間行われ、特別招待日を挟んだ
翌10月28日から11月5日(日)まで計12日のスケジュールだった。
そうこうしている間にも時は流れ、その真っ只中を過ごしながら早
ひと月近くになってしまった。
9月から遅配/欠配が顕著になった理由はいろいろだが、時代の
流れの速さと無関係ではないようだ。現実と書くべき事柄の間に隔
たりが大きく、どう伝えるかを考える中で混乱した。加齢を理由に
したくはないが、文章書きは実は体力勝負であり体力と気力の充実
が意外なほど効く。結果として溢れ返った知見と情報の交通整理が
ままならなくなり、堂々巡りが続いた。
ここは覚悟を決めて、とにかく一歩を踏み出すところからやり直
すしかない。幸いにして、やりたいことは具体的なイメージを以て
描けているので方向性を見失うことはないだろう。納得が行くとこ
ろまで歩を緩めるつもりはないので、よろしくお付き合い願いたい。
ところであのイベントは元々東京モーターショー(TOKYO MOTOR
SHOW)と銘打つ自動車の祭典だった。私の記憶が確かならば、オイ
ルショックを契機に2年に一度の隔年開催となっていた。さらに言
えば、その和名には国際の文字が付くことがなかったと思う。
アメリカのモータウン/デトロイト開催の北米国際自動車ショー
(NAIAS)、パリとフランクフルトが隔年で持ち回り開催された欧州
ショー、それに長く毎年開催が続いていたジュネーブショー。これ
ら歴史あるとイベントとともに『東京』は世界の5大自動車ショー
に数えられていた。
その事実にケチをつけるつもりはないが、歴史を振り返れば歴然
で『東京モーターショー』は国産/輸入を問わず、日本国内で販売
されるクルマを扱いその展示に限られた。
もともと海外の国際モーターショーにしても、当該市場で販売さ
れるメーカー/ブランドが基本だ。目的はビジネスショーであって
セールスプロモーションの一環でもあるのだが、良くも悪くも本格
的なモータリゼーションの歴史が浅い極東アジアの島国という市場
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