久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.159 2023/11/28発行
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4.大人の放課後相談室
Q 注意や指摘をするとすぐに不機嫌になる同僚への対処法
自分が所属する部署に新たに配属されてきた40代の同僚が、注意や指摘をするとすぐにダメ出しされたと思って、いじけてしまいます。
どうやらパソコンを使う仕事に自信がないようで、アドバイスや困っていないか、声を掛けるだけでも、「遅すぎですよね。すいません」「役立たずですいません」と毎回言ってきます。
私はそんなことは思っていませんし、そのことも伝えているのですが、同僚には届いていないようです。
どうやら前の会社でパワハラ上司についていたようで、それがトラウマになっているのではないかと思っています。
同僚は、マジメで一生懸命なので何とか力になりたいと思っています。いいアプローチ方法はないでしょうか?
千葉県/39歳/男性
A まずはランチで雑談し、自分の失敗談を伝えつつ応援したいと伝えましょう。SNSをやっていたら友達になって公私ともに仲良くなるのも一法です。
なるほど、これは辛い心境になりますね。お困りのことと思います。
こちらとしては善意からの行動で、決して他意も悪気もはないのに、お相手は、過去のトラウマからか何もかも悪い方にとらえられてしまう。
本来は、カウンセラーの仕事ではありますが、一緒に楽しく働きたいのですから、そうも言ってはいられませんね。
ちょっと時間と手間がかかりますが、まずは心を解きほぐすことから始めてはいかがでしょう。
■1 ご近所の美味しいお店を教えるよとランチ
まずは、ご自身が前の上司と違い、味方だとわかっていただく必要があるでしょう。
善意からアドバイスするにしても、仕事のことだと警戒されるでしょうから、ご近所の美味しいお店を教えつつ、ランチをご一緒するのはいかがでしょう。
「どんな料理が好き?」
とまずは聞いてから、
「今度、このあたりの美味しいお店で一緒に食べよう!」
と誘ってみましょう。
そして食事中も、ユダヤ人の鉄則「食事中は仕事の話はしない」ことを心がけ、趣味のことなど尋ねながら、あくまでも聞き手に回りましょう。
お相手は、きっと「何か仕事のことで言いたいことがあるに違いない」と思っているので拍子抜けするはずですが、それが関係づくりの第一歩です。
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