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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込)Vol.1386
<Vol.1386号:正刊:理解されていないキャッシュフロー
金融リテラシーの基礎の基礎(1)>
2023年11月22日:政府の財源問題の追及シリーズ
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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経理部長のもっとも重要な仕事は、会社の資金繰りです。仕入れ代金の支払い、経費の支払い、借入金の返済ができないと会社は倒産します。
一般会計の財政を税収(89兆円)と国債発行(25.3兆円)をまかなっている政府(2024年度)も、資金繰りの点では同じです(2024年度)。
他に衆議院では可決され、参議院で審議中の13.2兆円の補正予算があります。物価上昇支援として7万円の非課税世帯への給付、ガソリン・電気・ガスの補助金もある補正予算の財源は、国債ですから、本年度の政府借金の増加は国債発行の37.5兆円です。
会社で資金繰りをしてる人は経理部内で少数です。当方は1人でした。総勘定元帳から作る月次の試算表(バランスシート)を使って、当月の現金の入金と支払いを予測し、不足する資金の調達と、余剰マネーの運用をする。金利の高いドル債も買う。ドル債の買いは、外為銀行での「円売り/ドル買い」になります。
パソコンのBASICで、試算表から入力項目の少ない資金繰り計算プログラムを作って使っていました。辞めるとき、後任にプレゼントしたのです。
売上と仕入れ代金の決済、そして経費の支払いは、一定の期間をずらすと、比例します。係数(パラメータ)を作った、営業キャッシュフロー(本業での現金の残余と流れ)の予想計算では、税府では税収にあたる売上予測の精度が鍵でした。
会社のお金の出入りは複雑ですから、類似科目をまとめる単純化が必要です。国家の財政、経済、金融でも、金額の単位が多いだけで、基礎の原理は同じです。知識とは、複雑な現象を、単純な「原因→結果」の原理にしたものです。
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<Vol.1386号:正刊:理解されていないキャッシュフロー
金融リテラシーの基礎(1)>
2023年11月29日;有料版
【目次】
■1.国家の資金繰り
■2.社長との話を、モディファイ
■3.債券の時価価値はNPVの計算で行える
■4.デリバティブの現在価値の計算も、原理を知れば簡単
■5.世界の金融機関間のデリバティブ契約は700兆ドル:時価価値は20兆ドル(契約額の4.4%)
■6.円で買ったドル債券のリスクは、ヘッジ料に示されている
■7.金利上昇のときの、過去の低金利国債の売りと、金利が上がった新規国債の買い
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