第３０５回「舌ったらずの黙示録・攻殻機動隊」

映画版「攻殻機動隊Ｓ.Ａ.Ｃ２０４５最後の人間」は この半年にネットフリックスにて独占配信された 「攻殻」の１３話分を２時間ほどに編集して、 ３週間限定で劇場公開されたコンテンツです。 「攻殻機動隊」は、１９８８年に士郎正宗という人が 発表した漫画版原作で始まった、サイバーパンク物語です。 その後、映画化やテレビアニメ化など、さまざまな 映像クリエーターたちが手がけて、いろいろな広がりを 見せてきましたが、基本的には、超人的な活躍を見せる 草薙素子という女性とその配下である荒くれ者たち 公安９課という連中の戦いの日々を描いている作品群です。 なぜ、こんなことを書くのかというと、どうやらこの 「攻殻機動隊」、今回の「攻殻機動隊Ｓ.Ａ.Ｃ２０４５最後の人間」 をもって完結。終わりなんじゃないか、というような 雰囲気が漂っているからなのです。 はっきりとそうアナウンスされた訳じゃないのですけれどね、 この物語、人類の終わりと新しい世界への昇華、というのが 主題で、題名のとおり、最後の人間が２０４５年に現れて、 人類の歴史が終わる、みたいな話なのです。その鍵は、 草薙素子の掌に委ねられているのですけど、素子が その結論をどうしたのか、は描かれていません。 このあたりも、日本のアニメっぽいんですよね。 ディズニーとかマーベルじゃこういう結末は絶対にできない。 また、この映画、１時間もの１３話分を２時間に編集した ものなので、ちょっとあちこち舌ったらずな感じがあって、 どうにも、ちょっと、フラストレーションが残ったのです。 また、実は、この映画の主役は素子ではなく、 メガネっこの江崎プリンという女子っぽいんですけど、 この子にまつわる話も実に日本映画っぽい ウエットでエモいエピソードなのです。 これまた、ディズニー、マーベルではありえない、 日本人だからこそが描く話なんだなあ。とか。 なんだか、「攻殻」ロスになってしまって、 おセンチになってしまった私であります。 でも、これで完結。っていうのも、レジェンドっぽくて いいのかもしれませんね。 舞台挨拶で素子の声優だった田中敦子さんも、 「素子のことを忘れないでください！」って泣いてましたよ。 本当に素敵な声優さんですよね。 今の日本に生きれてよかった。としみじみ思います。 クールジャパン！ では今回のセミナーを始めていきましょう。ね。 １】女の子の取り扱いセミナー第３０５回 「女子に投資をさせろ！」 皆さんは、こんな思いをしたことありませんか？ ちょっとかなり好きだったあの女子。 だけど、彼女には彼氏がいた！ううう、残念。