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岩上安身のIWJ特報! 第625号桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー第2弾(その2)

岩上安身のIWJ特報!
  • 2023/11/30
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第625号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩上安身のIWJ特報! 米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛争は、衰退する米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加 速! 岩上安身による安全保障と国際関係論の専門家 桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー 第2弾 (その2) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (その1)の続き  2023年9月1日に、安全保障と国際関係論の専門家である桃山学院大学法学部教 授の松村昌廣氏に岩上安身が「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛争 は、米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速!」と題して行ったZo omによるインタビュー第2弾の続きである。 ・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授 https://bit.ly/3ThjgeT  インタビューで松村教授は、次のように見解を示した。  「中国を台頭させたのは日本。経済的に繁栄していた日本に、米国がお金を出 させ、それを米国の国際金融資本が、米国の金融市場やユーロ市場を使って、一 番儲かる中国に投資した。  つまり、中国が台頭したのは、因果関係で言うと、日本が国単位の国際経済競 争で、アメリカを事実上ノックアウトし、その後、日本が蓄積していた巨額な富 を、米国の金融資本によって海外に流出させられ、それがぐるっと回って、結局 は中国が台頭する原資になったということ。  そういう意味でいうと、前回(8月20日のインタビューで)米中は一蓮托生だ と言いましたが、日米も一蓮托生だと考えると、日米中は一蓮托生なんです」。  インタビューの後半では、松村教授のご著書『衰退する米国覇権システム』( 芦書房、2018年)を参照して、お話をうかがった。  松村教授は、「現状は、冷戦期の国際秩序が緩やかに崩壊しながら多極化が出 現する過程にある」と指摘し、「米国の経済覇権の崩壊は、米国財政の危機と国 防費の抑制を招き、米国は軍事覇権を維持できなくなる。米国の(経済覇権の根 幹である)債権金融システムの破綻リスクは、日本にとっても『安全保障上の最 大の脅威』」だと論じている。  これについて松村教授は、「日米同盟の本質は経済同盟。安全保障同盟ではな い」と述べ、日本の自衛隊の成り立ちの根拠となった米国の「MDA法」には、「 日本が米国に対して、いろいろな経済的な力を、可能な限り貸しますよ、と書い てある。その代わり、軍事的に(日本を)庇護するということ」だと明らかにし た。  松村教授は「だから、本当は日米同盟の重要性は、経済的なものが大事なんで

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