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金利はなぜ動くのか?

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/12/02
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金利はなぜ動くのか? おはようございます きのうは株価、ダウが急騰したことによって株価の「買い循環」が始まっている、そしてドル円は現在、円安だけど、きょうじゅうに円高の可能性があるよ、ということを記したと思います。円高に関しては、思惑通りの展開でにんまりしているのです。しかし、よく考えていくと、株や為替は金利で動いているのは確かなことですが、金利はどういう要因で動いているのか、ということを今まであまり真面目に考えていなかった、と思います。まだ解明はできない、のですが、これらを現時点でわかっていることをお話していければ、と思います。金利を中心に動いていていますので、金利が動く原因がわかれば勝手に結果はわかる、ということになるのではないのか、と思いますが、結果はどうなるのでしょうか? ■その前にユーロの話 きのう、クロス円は上昇すると思うけど、ユーロは別だよ、とも記したと思います。その理由として、ドイツの政策決定が無茶苦茶で世界から信認を得られていない、と記したと思います。 具体的にはドイツのエネルギー政策が本当に、誰がみてもおかしい、のです。たとえば、原発撤廃を発表しましたが、ウクラウイナ侵攻で撤回。その間、ドイツは、化石発電も廃止の方針をも示しました。 いまの、地球環境問題では素晴らしい、聞こえの良い話になりますが、現実は2つとも達成できないで撤回です。私が1つに言いたいのは耳障りの良い話には必ず裏がある、ということです。化石燃料の削減は本当に耳障りが良い話ですが、実際、できるのか? と言われればできっこない、というのが今の世界情勢だと思います。 実際の電力というものは、日本をも含めてどんどん消費電力が増していきます。しかし、先進国のほとんどは省エネの達成によって電力供給を減らしているのです。しかし、今、話題の生成AIから発達するAIは、今の消費電力の5倍から10倍の電力が必要、と言われているのです。だから電気を送電する銅などが現在、急騰をしているのです。電線の供給不足が顕在化をしているのに、電力は削減、話がおかしすぎるのです。 つまり、ドイツはこれから電力消費が増えることはわかっているのに、原子力や化石などの電力供給を廃止、そしてその不足分の電源は原子力発電を行うフランスから購入、矛盾だらけのことをやっている訳です。 つまりウクライナ侵攻があってもなくても、ドイツのエネルギー政策などは破綻することは見えていたのです。今後の電力需要の増大によって、転換させられることは必至な状況だったのです。再生エネルギーはその補完として存在する、ということを考えればほとんどの事象で辻褄があうのです。たとえば日本の40年超の原発の稼働延長なども将来の電力消費の増大の可能性からだと思います。 一方で、中国は将来の電力不足に備え、原子力発電を新たに15基も新造と、着々と投資をしているのです。日本も全電源からの電力確保を目指している、ある程度、まし、なことをやっていると思います。ところが、環境反対派は、炭素を出すなと吠えている状態です。 おそらく世界の人の大多数の意見は、今の生活水準を維持して化石燃料の撤廃にはほとんど賛成でしょう。しかし、それはAIが進歩することによってだんだんと不可能になってきているのが見えているのです。生活水準を落とす、ということでは、今のような大きな化石燃料撤廃の声は小さくなってくとは思います。炭素ガスを出すな、それはそれで高邁な精神で感服をしますし、この美辞麗句に踊っている方も多数でしょう。でも、将来の電力消費増で、電力不足が懸念される中、いい加減にしてほしい、ということです。あまりにも非現実的な話に踊らされるな、ということです。

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