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WRM:20231204:「WorkflowyからEvernoteへの移植」「トランジッション・ノート術の補佐ツール」「階層的整理と支配欲求」「辞書の個性と愛」

Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~
Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2023/12/04 第686号 _________ 今週の目次 ○「はじめに」 ○「WorkflowyからEvernoteへの移植」 ○「トランジッション・ノート術の補佐ツール」 ○「階層的整理と支配欲求」 ○「辞書の個性と愛」 ○「おわりに」 _________ ――――――――――――――――――――――――― ○「はじめに」 最近このメルマガで熱心に言及しているEvernoteに大きな変更がありました。 ◇Evernote、無料プランを大幅制限 ノートの上限数が10万→50に | ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/30/news155.html フリープラン(無料プラン)の機能に大幅な制限が入る、とのことです。ノートブックは一つ、総ノート数は50のとこと。このメルマガが配信されている4日から実施される模様です。 最初に注意しておきますが、これまでフリープランで使っていた人は50以上のノートがあっても削除されるわけではありません。ノートはそのまま残り続けます。ただし、新しくノートを作成することはできない格好です。ビュアーや簡易エディタとしてならばそのまま使い続けることも可能でしょう。 ただし、新しくアカウントを作って使いはじめた人はノートブック1つ、ノートが50個までに限定されてしまいます。これでは、これまでのフリープランとはまったく違うというか、そもそもこれは「プラン」ではなく、試用期間と呼んだ方がよいでしょう。 で、この機能制限そのものについては特筆すべきものはありません。たとえば、私が日常的に使っているWorkflowyも、無料であれば一ヶ月に250項目しか作れず、この数では試用にしか使えないでしょう。お金を払って使ってもらうことが前提のツールであれば、無料版に強い制約を設けるのは自然なことです。 ただし、Workflowyはスタートからこの制度で運営されてきました。だから使う人も納得しています。一方でEvernoteはどうでしょうか。フリーミアムの代表格的存在であったEvernoteは「無料でも普通に使える」ことが売りで、ユーザーを集めてきた歴史があります。 実際は、少し前の変更でフリープランで使える端末数が2台に限定され、一般的なクラウド運用はほとんど不可能になってはいたのですが、それでもそうした点に目をつぶれば「ノートを書いていく」こと自体は無料でもできていたのです。 しかし、今回の制限変更でそうした運用も不可能になりました。Evernoteを普通に使うなら、サブスクリプションしてくださいよ、となったわけです。 私自身で言えば、これまでもパーソナルプランで使っていたので使い勝手そのものが大きく変わることはありません。それでも、今後は人に勧めにくいツールになったなと感じています。合わせてそれは、自分も引き続きこのツールを使い続けてよいのだろうか、という不信感も醸成しています。 〜〜〜トランジッションなフォーマット〜〜〜 毎月、ブックカタリストで読書会をやっているので、それに向けて読み終えた本をちょこちょこScrapboxにメモしています。たとえば以下は11月の読了本のメモです。 ◇2023年11月読書会メモ(倉下) | BCBookReadingCircle https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/2023%E5%B9%B411%E6%9C%88%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E4%BC%9A%E3%83%A1%E3%83%A2%EF%BC%88%E5%80%89%E4%B8%8B%EF%BC%89 で、いよいよ一年も終わるということで、ちょっくら一年分の読書記録を振り返ってみようと思いました。具体的には月ごとに分散しているデータをまとめて一覧しようとしたのです。 こういうときに、プログラミング指向であれば毎月のページからデータを取得して、それをデータベースにまとめて……なんてことを考えるわけですが、最大で12枚しかページがないのですからコピペでいいかとちまちまとまとめ始めて気がつきました。 1月から11月までのページを振り返ってみると見事にそのフォーマットが違うのです。立てているカテゴリが違っていたり、読了マークをつけたりつけなかったりと、だいぶ気ままです。一時期から私は「テンプレート」というものを使わなくなったので、こうした(表記揺れならぬ)フォーマット揺れが生じてしまうのでしょう。

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