久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.160 2023/12/5発行
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4.大人の放課後相談室
Q お歳暮のはじめ方
時代の流れと逆行しているかもしれませんが、最近、お歳暮の習慣っていいなぁと思うようになり、今年当たり、お世話になった方々に感謝の気持ちを贈りたいと思っています。
とはいえ、これまでお歳暮を贈ったことがないので妙案が浮かびません。
先方に気を遣わせたくないので、喜ばれつつも、サラッと受け取ってもらえるものはないかを思案中です。
多彩な交流がある久米さんは、お歳暮はどうされていますか?
もしお歳暮の習慣がある場合、どんなものを送っていますか?
アドバイス頂ければ幸いです。
神奈川県/45歳/男性
A お歳暮・お中元も年賀状も埋もれてしまうのでやめました。
贈るなら、みんなと違う日に、自分だけのお気に入りを
お世話になった方々に感謝の念をお伝えするのは素晴らしい心がけですね。
ただ、申し訳ないことに、私は、お歳暮・お中元も年賀状もやめて久しいのです。
その理由は、わが身を振り返った時に「いただいてもあまり嬉しくないか、逆に重荷になる」と感じてしまったからです。
経営者だった頃には、大量にお歳暮もお中元もお贈りするので、百貨店から「昨年誰に何を贈りましたリスト」が寄せられます。そこにチェックするだけで簡単に贈れてしまうのです。
簡便ではありますが、これではご質問にあるように「お世話になった方を思い浮かべながら、感謝の気持ちを伝える行為」とは、だいぶかけ離れてしまいます。
同様に、年賀状も、専用ソフトを使えば、昨年のリストをもとに簡単に宛名まで書いて送ることができます。学生時代に、手彫りの木版画で送った時とは、手間も心の込め方もまるでちがうのです。
数百枚も届く、手書きのメッセージひとつない、印刷+ワープロ活字の味気ない年賀状を見ても空しいだけなのです。
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