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ビジ選☆リーダーズ Vol.1024『質問の一流、二流、三流』(桐生 稔)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■質問のはじめ方 質問は、大切なことを教えてくれる。また相手のやる気を引き出す こともできる。さらに、考えるべき論点も明確にしてくれる。質問 は最強のコミュニケーションスキルなのだ。 質問で人間関係を円滑にできる。だから、コミュニケーションの達 人ほど、相手と会った瞬間に質問を投げかける。しかも、それは挨 拶と同時だ。 「話しかける」より「話しかけられる」方が人は嬉しい。話しかけ られるということは、自分に興味を持ってくれている証と感じるか らだ。一流はそれをよく理解しているから先に話しかけるのだ。 一流は、常にコミュニケーションのベースを相手に置く。だから、 相手が喜ぶことを先にやる。話し始めて数分で質問をするのは二流 だ。常に質問される側であれば三流だ。 まず「挨拶+質問」の公式で実践する。「〇〇さん、おはようござ います」+「昨日は遅かったようですね」という具合だ。自分のペ ースで会話が進むし、相手も快く話してくれるはずだ。 ★ 相手が初対面の場合、情報も少ない。だから「何を話そう」と考え てしまう。緊張してうまく話せない。そんな時こそ「うまく話す」 から「うまく質問する」に発想を転換してみる。 うまく言葉が出てこないのが三流で、自分が聞きたいことを質問す るのは二流、相手が話しやすいことを質問するのが一流だ。話しや すいこととは、互いの半径1メートルにあるような身近な話だ。 名刺を交換したら「会社は渋谷なんですね。渋谷は長いんですか」 という具合だ。名刺という目の前の情報を通じた会話をするのだ。 質問する方は質問しやすいし、答える方も答えやすいからだ。 そして徐々に話題を発展させて、遠心力を使って会話を広げていけ ばいいのだ。目の前の情報をよく見つめてみれば、質問できる情報 はいくらでもあるはずだ。 ★ 質問したいことがたくさんある時、一流は「質問が3つあります」 と最初に質問の数を伝える。これを伝えず、いくつも質問される と、相手はいつまで質問が続くかわからず答える準備ができない。 質問する際のルール1は「質問と回答は一対一で」だ。一つ質問し て、一つ答えてもらう。答えてもらったら次の質問へ進む。こうし て一つずつ答えてもらえば、相手も混乱せずに済むものだ。 ルール2は、3つ以上質問しないことだ。人間の脳のキャパシティ 的にも3つまでが記憶に残りやすく、それ以上になると急に覚えづ らくなるからだ。そう決めておけば相手の脳にも優しい。 ルール3は、質問数をカウントすることだ。ルール1とルール2か ら考えると、複数質問したい場合、選択肢は自動的に「2つか3 つ」になる。 この3つのルールを徹底すれば、相手は質問の内容を整理する手間 を省ける。このように常に相手を気遣って質問するべきだ。相手の 立場で対話を設計するのが、一流の思考回路なのだ。 ★ 指示を仰ぐ時、「どうしたらいいですか?」と質問するのは三流 で、自分の意見を入れて質問するのは二流だ。一流なら、複数の選 択肢を示しながら指示を仰ぐはずだ。 「AとBというパターンがあります。私はAでいきたいと考えてお りますが、いかがでしょうか?」という具合だ。こういう質問の仕 方をして、選択肢を複数用意しておくのだ。 何事も比較検討できる状態で質問すると、相手は選択しやすくな るものだ。また、複数選択肢があるからこそ、第三の選択肢も出や すくなるのだ。 このように、相手が答えやすい質問に昇華させていくことが大事 だ。相手に選択肢を示すようにするだけで、質問のクオリティが格 段に上がっていくものだ。

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