二者択一から二者共存へ
昨年来続くウクライナ戦争は、その結末が見えないまま両者の犠牲者が増えるばかり。そこへこの10月には新たにイスラエル・ハマス戦争が勃発、途中1週間の休戦はあったものの、戦闘再開でパレスチナ人の犠牲者がまた急増しています。いずれの戦争でもウクライナかロシアが征服され、消滅することは考えられず、ハマスかイスラエルの消滅も非現実的です。
戦争の正義は双方にあり、二者択一で答えることは神の世界でも困難です。その間、いたずらに犠牲者を増やすだけの戦争は無益で、即刻止め、両者の共存を図る形で停戦するしかありません。本来、片方に肩入れすることのできない日本には、せめてこの路線で仲介する道しかなく、逆にそれができるのは日本しかないのではないでしょうか。
その点、中国は11月30日、国連安全保障理事会に、パレスチナ問題の包括的で永続する公正な解決を実現するため、独立したパレスチナ国家の樹立のもと「2国家解決」を提案、具体的な日程と工程表の作成を求めました。日本は米国に追随するだけでなく、日本ならではの立場から、当事者共存の道を探り、停戦の仲介をすべきではないでしょうか。
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