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Q.【2023年12月版】国内SaaS企業で事業の健全性を示す3つの指標を全て満たす企業は?

決算が読めるようになるノート
ヒント:事業の健全性を示す3つの指標は、(1)SaaSの40%ルール、(2)LTV/CAC、(3)CAC回収期間です。 最新の決算内容で、SaaS主要KPIを全て満たした企業は1社のみ。 本日は、主要な国内SaaS企業の最新決算内容をもとに、KPIデータベースを活用して、SaaSにおける事業の健全性を示す3つの指標(40%ルール、CAC回収期間、LTV/CAC)の達成状況を分析したいと思います。 ●SaaSにおける事業の健全性を占める3つの指標 (1) 40%ルール (2) CAC回収期間 (CAC:Customer Acquisition Cost/顧客獲得コスト) (3) LTV/CAC (LTV:Life Time Value/顧客生涯価値) SaaS企業の決算は、コストと売上(LTV)にタイムラグが発生するため、企業単体の数字では良い悪いの判断が難しいケースがあります。 一方、SaaS企業の決算を読む際の指標を用い、横比較で見ていくことで、定量的に企業の状態を捉えることができます。 また今回は、国内SaaS企業で事業の健全性を示す3つの指標を全て満たす企業だけでなく、惜しくも2つの指標を満たす「あと一歩」の優良企業の中から3社の成長性についても考察しています。 ぜひ最後までご覧ください。 ●今回分析をする主要な国内SaaS企業 ・プラスアルファコンサルティング(以下、プラスアルファ) ・スマレジ ・ラクス ・rakumo ・WACUL ・ROBOT PAYMENT ・Appier Group ・ブレインズテクノロジー ・カオナビ ・Sansan ・サイボウズ ・Chatwork ・ヤプリ ・スパイダープラス ・マネーフォワード ・セーフィー ・Photosynth ・プレイド ・ユーザベース ・チームスピリット ・フリー ・CINC ・Retty ※一部の企業は決算期の関係で、比較期間が月ズレしています。 「40%ルール」を満たしている企業は? まずは、「40%ルール」から見ていきましょう。 「40%ルール(Rule of 40%)」とは、SaaS企業の成長の健全性を示す指標で、売上成長率と営業利益率の和が40%を超えていると健全であるという1つの目安に用いられます。 数式は、以下のようになります。

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  • アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。
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