永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.12.07
新 恭(あらた きょう)
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裏金の“温床”派閥パーティーの営業マンと化す国会議員たち
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派閥からノルマを課せられ、政治資金パーティーのチケットを血眼になって売
りさばく。ノルマを超えた分は、帳簿に記載しない裏金としてポケットにおさ
め、好き勝手に使う。いわば権力をバックにした「たかり」のたぐいであり、
脱税行為だ。
自民党の「安倍派」と「二階派」で、派閥パーティーをめぐる巨額の裏金づく
りが長年にわたって行われていた疑惑が浮上し、東京地検特捜部が捜査を進め
ているという。むろん、他の派閥も怪しい。
国民からインボイス制度などで厳しく税金を取り立てるくせに、国から160億
円近い政党交付金を受け取っている自民党の国会議員が、政治資金を掠め取り、
自分のフトコロに入れて知らんぷりをしているのである。
年に1回開かれる自民党各派閥のパーティー。安倍派(清和政策研究会)が提
出した令和4年分の政治資金収支報告書によると、約3億8700万円の収入総額の
うち、「清和政策研究会との懇親の集い」と題して昨年5月、東京プリンスホ
テルで開いたパーティーによる収入は9480万円である。パーティー券は1枚2万
円なので、単純計算すると、4740枚を売りさばいたことになる。
当然のことながら、ホテルの会場に収容できる数ではなく、チケットを購入す
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