信なくば立たず
2021年9月17日、自民党総裁選告示日に岸田候補が演説した第一声がこの「信なくば立たず」でした。新自由主義を批判し、「新しい資本主義」で分配、格差是正をとなえ、国民の声を聴く力をアピールし、外交安全保障で国民を守ると言い、政策力に自信を示し、自民党は人材の宝庫と胸を張った岸田氏でした。
それから2年余りたって、岸田政権は跡形もなく崩れようとしています。人材の宝庫の中から適材適所で任命した副大臣のなかで、法の番人であるべき人が法を犯し、税金の専門家が税逃れを続ける不始末はブラック・ジョークと言わざるを得ません。内閣支持率は軒並み30%以下となり、安倍派、二階派を中心に億円単位の裏金作りにまみれ、地検特捜部が動いています。
「選挙対策がことごとく破綻」
2年前に所信表明した内容と、今日の政策内容は様変わりになっています。新しい資本主義は、所得分配、格差解消の観点から金融課税を打ち出しましたが、周りからの批判を受けて早々に雲散霧消しました。国民の安全安心よりも、政権の安心安全に注力。ことごとく選挙に良いことが日本に良いことと勘違いしました。
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