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政界は安倍派を中心に激動を迎える(中)/有田芳生の「酔醒漫録」第49号

有田芳生の「酔醒漫録」
▼ 第49号 2023/12/8 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 有田芳生の「酔醒漫録」 *毎週金曜日発行* ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 1・「評言独語」──政界は安倍派を中心に激動を迎える(中) 2・「酔醒漫録」──12月1日〜12月7日 (消費税問題を考える、『NO選挙、NO LIFE』、岸田総理と統一教会など) ★発売中の有田芳生著書★ ・『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店 2022/9/21発売) http://www.otsukishoten.co.jp/book/b610995.html ・『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書 2022/6/17発売) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721217-4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1・「評言独語」──政界は安倍派を中心に激動を迎える(中) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼12月1日の『朝日新聞』が「安倍派 裏金1億円超か」とスクープしたのに続き、3日には「二階派も不記載1億円超か」と報じた。さらに8日には「松野官房長官に1000万円超」「裏金か パーティー収入還流」「安倍派報告書に記載せず」と初めて具体的個人名を出した。松野官房長官は安倍派の事務総長を2019年から21年まで務めてきた。記者会見でもいっさい答えないが、いよいよ窮地に追い込まれた。政権中枢への打撃は甚大だ。二階派の場合はキックバック(還流分)が政治資金収支報告書に記載されているが、安倍派はない。悪質性は安倍派が強いのだが、東京地検特捜部は、二階派についても立件を視野に捜査を進めている。自民党の最大派閥をはじめとする大疑獄に発展する可能性が強い。『朝日新聞』の報道を各社が追い、自民党も対応せざるをえない状況は年をまたいで続いていく。なかでも安倍派の事務総長を経験した松野博一官房長官と高木毅国対委員長は、表での取材だけでなく、内部からの情報でも相当に困惑しているそうだ。それは特捜部の捜査が複数の議員をターゲットにしていると報じられているからだ。すでに安倍派議員秘書に任意の事情聴取がはじまっている。裏金が確認されたのは数十人を超えた。1000万を超える裏金が確認された者もいるが、なかには5年間で約9000万円の裏金を貯めた議員もいると報じられている。毎日のように新たな報道があるのは、東京地検特捜部が情報をリークしているからだ。 ▼永田町ではすでに「出所不明文書」=「怪文書」が流れていた。そこでは……

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  • 有田芳生の「酔醒漫録」
  • 2000年からブログに日記を書いてきました。思いは「私家版現代史の記録」です。「日記は書いておかないと不安なんだよ。忘れてしまうと消えてしまうから、自分が生きていて、あのころはどうだったというのを忘れるのが不安なんだよ」(渡辺京二『幻のえにし』)。同感です。私が綴るのは、メディアを中心に仕事をする一個人の眼から見た世界と日本です。「酔醒」は、酔ったり醒めたりという意味で、中国の「梁書」に記述されています。「漫録」は随筆の意味です。人生は、酒を飲まずとも「酔ったり醒めたり」の繰り返し。同時代に生きる皆さんにリアルな情報を提供、共有し、しなやかで強靭な精神をお互いに涵養していきたく思います。
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