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【痛くない死に方 2023年第50号】『政治とワクチン』『コロナと認知症』いよいよ2冊同時発売!

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/12/09
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2023年 50号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。第12回リビングウイル研究会で講演をするため、昨日から東京にいます。 東京は、12月とは思えないあたたかな週末です。街路樹の紅葉が美しい。 秋なのか冬なのか、よくわからない。クリスマスソングは聴こえてくるけど…。 昨晩は、歌舞伎町に新しくできたMIRANO-ZAというところで、郷ひろみさんの ライブを観ました。 歌舞伎町繁華街のシンボルとなった、歌舞伎町タワーの中にある新しい劇場です。 歌舞伎町を歩けば、さまざまな肌の色をした外国人が、さまざまな言語を交わして、何か を取引している。段ボールを敷いて何かを打っている人がいる。 その傍らでは、ガールズバーの可愛い女の子達が、寒空の中、ミニスカートから生膝小僧 を出して、「1時間3000円」と勧誘している。 さらには、パパ活中とみられる若い女性たちが立っている。いい年をしたオッサンが その子たちに、誘蛾灯にいざなわれた蛾のように近づいていく。 少女たちよ、12月に生足にブーツじゃお腹が冷えるぞ、風邪をひくなよ、とそっと呟く。 さらにその一本裏側の通りでは、ジャニーズタレント顔負けのホストクラブの男の子たち。 オッサンからパパ活でお金を稼いだ女の子たちが、その金をホストに貢いでいるのかな? それぞれがどんな人生を辿って、この街にやってきたのだろう。 コロナ禍を乗り越えて、孤独を抱えた男女の人生が絡まり合い、さらに煮詰まった金と 欲望が渦巻いている街。その先に待っていた、華やかで清潔でロマンチックな劇場。 エントランスをくぐりエスカレーターを上ったら突然、別世界に連れてこられた感覚に なった。ここは、いや、ここも歌舞伎町なのか? さあ、人生初の、生・郷ひろみです。 百聞は一見にしかず。いやあ、素晴らしかった! バンドもいい、演出もいい。 僕はそんなに熱心に彼の歌を聴いてきたわけではないので、セトリの半分以上の 曲が初見(初聴?)であったけれど、どの曲も心にビンビン響いてきた。 オッサンがオッサンにウットリした。 生・郷ひろみさんの印象は、「完璧主義」「超生真面目」「プロ中のプロ意識」 郷さんは、1955年10月生まれ。僕より3歳年上の68歳。 だけど、背筋はまるで20代。お腹もまったく出ていない。 お顔立ちも相変わらずキリリと凛々しい。 68歳だけど、現役のアイドル。いや、アイドルだけど最高のシンガー。 唯一無二の甘く、いや、ただ甘美なわけではなく、人生の辛さも苦しみも、 スターゆえの耐えがたい孤独も経験してきたからこその、重みのある歌声を堪能した。 郷ひろみさんといえば、誰もが知っている『二億四千万の瞳』とか、 アチチアチチの『ゴールドフィンガー 99』など、パッションあふれるアップテンポ な曲をイメージする人も多いかもしれないが、郷ひろみの真骨頂はバラードだ! 僕はそう確信した。この人は、バラードの人だ。 『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』(1993年) 『言えないよ』(1994年) 『逢いたくてしかたない』(1995年)

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