久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.161 2023/12/12発行
*========*========*=======*=======*
4.大人の放課後相談室
Q いい人をやめたい
よく周りから「人が良い」と言われます。しかし、最近はそれが呪縛になり、仕事で指摘や注意をしたくても言いたいことが言えなかったり、変な遠慮をしてしまい、ストレスが溜まっています。
しかし、ふと周りを見ると同僚たちは、結構ワガママを言っているし、無神経なことを言っているので、もっと自分も我慢しなくてもいいのではないかと思いはじめました。
また仕事を進めて行くには、自分の要望を明確に伝えることも大事だと感じるようになりました。
ただ、いわゆるデリカシーのない奴にはなりたくないので、さじ加減に悩んでいます。
久米さんは、我慢をする派ですか、言うべきことは言う派ですか?
何かアドバイス頂ければ幸いです。
静岡県/30歳/男性
A 誰にも謙虚で親切だけど、人とは違う考えを真っ先に発言する「とんがった変人」を目指しましょう。
まず最初に申し上げたいのは「いい人」と言われることは「人徳」が認められている証拠で良いことです。無理して「わがまま」になる必要はありません。
なにしろ、私が、誰かを判断する時に第一に着目することの一つは「威張っているかどうか」なのです。ささやかな私の経験によれば、凄い人・偉い人ほど威張らず、誰に対しても謙虚です。そして、どんなに若い人、自分とも違うタイプの人の意見にも耳を傾けるのです。
おそらく、知見や経験を重ねれば重ねるほど、自分の小ささや、他者の偉さが見えてくるからでしょう。そして、自分とは異なる(時には合わない)多くの人の力を束ねなくては、やりたいことが実現できないことを思い知っているからでしょう。
しかし、それは、誰の意見も聞いて同調し「自分の意見が無い」イエスマンになることではありません。
私が目指しているのは、いい意味で「変人」と思われ「特別枠」に入ることです。
1 いつでもだれにでも夢を語り続けるヴィジョナリーになる
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)