緩和策からの出口を急ぎ始めた日銀
日銀がにわかに大規模緩和策からの出口を急ぎ始めたように見えます。先週6日、まず日銀の氷見野副総裁が大分の金融経済懇談会で緩和の出口策について言及、出口策を進める際の留意点として、一般企業と金融機関への影響について解説しました。
そして翌7日には植田総裁が参議院金融財政委員会に出席、年末から年始にかけて、一段とチャレンジングな状況になると発言しました。市場はこれをマイナス金利の撤廃が近いと理解、政策金利のプラス転換も意識され、7日のNY市場では一時ドル円が141円台まで円高に進みました。
日銀はすでに3年連続で消費者物価が目標の2%を超える上昇になると予想、これに基づき、YCCの運用弾力化を進めるなど、金融緩和策の出口に向けて助走を始めています。そして、今後マイナス金利の撤廃から政策金利の引き上げに進む過程で、海外情勢の変化が予想され、逆風となる可能性があるだけに、嵐が来る前に出口策を進める必要性を感じ始めたように見えます。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)