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中国、試される「政策能力」 政府債務は対GDP比98%で「危険水域」超える

勝又壽良の経済時評
  • 2023/12/14
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視野狭窄が命取りへ 歴史の誤りを学ばず 政権維持だけが眼目 マル経の限界を露呈 中国経済の中立的な「監視役」は、格付けにおける等級である。先頃の、ムーディーズによる中国の格付け引下げ予告は、監視役機能を明らかにした。この効果は、人民元の安値や国際原油市況の値下がりで、ハッキリと認識させられた。 ムーディーズが近い将来、中国格付けを1段階引下げる可能性を示唆したのは、政府部門の過剰債務が経済成長率に思わぬ影響を及ぼすというリスクである。こうした格付け引下げが、中国経済の「健康度合い」を示したことで、中国経済の脆弱ぶりが明らかされた。 一国経済が、過剰債務に陥った場合の経済政策は、開放性を引上げて海外企業の自国進出(FDI)を呼び込む以外に方法はない。中国政府もこの線にそって、各国へ中国進出を呼び掛けている。今年に入ってから、地方政府は日米欧へチームを送ったが、その効果はなかった。7~9月期のFDIは、前年同期比マイナス118億ドルと逆の結果になったのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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