永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.12.14
新 恭(あらた きょう)
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政権から安倍派を追放する岸田首相の背後にうごめく勢力
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政治家に高い“志”を持てと願うのは、いまや非現実的なことなのかもしれな
い。パーティー券のセールスマンのような活動にあくせくし、せっせと裏金を
ためこんで、自分を磨くヒマもない。そんな国会議員が派閥の幹部にのしあが
り、閣僚や党役員に登用されてゆく。それが日本政界の現実だ。
東京地検特捜部のリークが続いている。12月12日付朝日新聞は、自民党の最大
派閥「清和政策研究会」(安倍派)が直近5年間で所属議員にキックバックし
た裏金の総額は、なんと約5億円にも上る疑いがあると報じた。所属議員99人
の大半が受け取っているとも書いてある。
各議員のパーティー券売上のうちノルマを上まわる分をキックバックし、収支
報告書に載せないという派閥の慣行は、必ずしも安倍派だけの悪弊ではないだ
ろう。安倍派が突出していたとしても、似たようなことが行われていたに違い
ない。
にもかかわらず、安倍派が東京地検特捜部のターゲットになっているのはなぜ
なのか。党内の権力争いがからむ国策捜査だという見方も根強い。
たしかに今回の裏金疑惑報道で、自民党の主要5派閥のうち、主流派といわれ
る宏池会(岸田派)、志公会(麻生派)、平成研究会(茂木派)についてはあ
まり取りざたされていない。宏池会のパーティー収入過少記載も今のところ、
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