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【高校数学】読むだけでわかる!共通テストの考え方 vol.957
≪2023年 数2B 第2問[2]≫ 2023/12/15
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目次・・・■ 問題 ■ 解説目次 ■ 解答・解説 ■ 公式 ■ 解答一覧
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■ 問題
2023年共通テスト数2Bより
第2問
[2]
(1) 定積分∫[0~30]{(1/5)x+3}dxの値は[タチツ]である。
また、関数(1/100)x^2-(1/6)x+5の不定積分は
∫{(1/100)x^2-(1/6)x+5}dx
=(1/[テトナ])x^3-(1/[ニヌ])x^2+[ネ]x+C
である。ただし、Cは積分定数とする。
(2) ある地域では、毎年3月頃「ソメイヨシノ(桜の種類)の開花予想日」が話題に
なる。太郎さんと花子さんは、開花日時を予想する方法の一つに、2月に入ってから
の気温を時間の関数とみて、その関数を積分した値をもとにする方法があることを
知った。ソメイヨシノの開花日時を予想するために、二人は図1の6時間ごとの
気温の折れ線グラフを見ながら、次のように考えることにした。
図1はこちら→
http://www.a-ema.com/img/center2023math2b22a.png
図1 6時間ごとの気温の折れ線グラフ
xの値の範囲を0以上の実数全体として、2月1日午前0時から24x時間経った
時点をx日後とする。(例えば、10.3日後は2月11日午前7時12分を表す。)
また、x日後の気温をy℃とする。このとき、yはxの関数であり、これを
y=f(x)とおく。ただし、yは負にはならないものとする。
気温を表す関数f(x)を用いて二人はソメイヨシノの開花日時を次の[設定]で
考えることにした。
┌―[設定]――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| 正の整数tに対して、f(x)を0からtまで積分した値をS(t)とする。 |
|すなわち、S(t)=∫[0~t]f(x)dxとする。このS(t)が400に到達した|
|とき、ソメイヨシノが開花する。 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
[設定]のもと、太郎さんは気温を表す関数y=f(x)のグラフを図2のように直線と
みなしてソメイヨシノの開花日時を考えることにした。
図2はこちら→
http://www.a-ema.com/img/center2023math2b22b.png
図2 図1のグラフと、太郎さんが直線とみなしたy=f(x)のグラフ
(i) 太郎さんは
f(x)=(1/5)x+3 (x≧0)
として考えた。このとき、ソメイヨシノの開花日時は2月に入ってから[ノ]となる。
[ノ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 30日後 {1} 35日後 {2} 40日後 |
|{3} 45日後 {4} 50日後 {5} 55日後 |
|{6} 60日後 {7} 65日後 |
└――――――――――――――――――――――――┘
(ii) 太郎さんと花子さんは、2月に入ってから30日後以降の気温について話を
している。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|太郎:1次関数を用いてソメイヨシノの開花日時を求めてみたよ。 |
|花子:気温の上がり方から考えて、2月に入ってから30日後以降の気温を |
| 表す関数が2次関数の場合も考えてみようか。 |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
花子さんは気温を表す関数f(x)を、0≦x≦30のときは太郎さんと同じように
f(x)=(1/5)x+3 ……{1}
とし、x≧30のときは
f(x)=(1/100)x^2-(1/6)x+5 ……{2}
として考えた。なお、x=30のとき{1} の右辺の値と{2}の右辺の値は一致する。
花子さんの考えた式を用いて、ソメイヨシノの開花日時を考えよう。(1)より
∫[0~30]{(1/5)x+3)dx=[タチツ]
であり
∫[30~40]{(1/100)x^2-(1/6)x+5}dx=115
となることがわかる。
また、x≧30の範囲においてf(x)は増加する。よって
∫[30~40]f(x)dx[ハ]∫[40~50]f(x)dx
であることがわかる。以上よりソメイヨシノの開花日時は2月に入ってから[ヒ]と
なる。
[ハ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} < {1} = {2} > |
└――――――――――――――――――――――――┘
[ヒ]の解答群
┌――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 30日後より前 |
|{1} 30日後 |
|{2} 30日後より後、かつ40日後より前 |
|{3} 40日後 |
|{4} 40日後より後、かつ50日後より前 |
|{5} 50日後 |
|{6} 50日後より後、かつ60日後より前 |
|{7} 60日後 |
|{8} 60日後より後 |
└――――――――――――――――――――――――┘
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。
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