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政界は安倍派を中心に激動を迎える(下)/有田芳生の「酔醒漫録」第50号

有田芳生の「酔醒漫録」
▼ 第50号 2023/12/15 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 有田芳生の「酔醒漫録」 *毎週金曜日発行* ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 1・「評言独語」──政界は安倍派を中心に激動を迎える(下) 2・「酔醒漫録」──12月8日〜12月14日 (『ガザ 素顔の日常』、日朝交渉、『世界』リニューアル、『ソウルメイト』など) ★発売中の有田芳生著書★ ・『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店 2022/9/21発売) http://www.otsukishoten.co.jp/book/b610995.html ・『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書 2022/6/17発売) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721217-4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1・「評言独語」──政界は安倍派を中心に激動を迎える(下) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼国会が閉じた12月13日以降、自民党政治は安倍派の崩壊に向けて激震が起きる。14日には新人事により、最大派閥である安倍派の大臣、副大臣はひとりもいなくなった。戦後政治史においても異例な事態だ。2000年以降の日本政治は「清和政策研究会」(いまの安倍派)を中心に動いてきた。7人の総理のうち4人。在任期間でいえば8割が「清和会」で占められてきた。21世紀の四半世紀は「清和会支配」が続いてきたのだ。政治家がパーティーの売り上げノルマを超えた金額を裏金としてキックバックさせるシステムは、とくに安倍派で突出していた。2018年から22年までのパーティー収入は約6億6000万円と収支報告書にある。議員に還流した金は計上されていないから、収入はもっと多かった。政治資金規正法では、不記載や虚偽記入は、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金を課せられる。『朝日新聞』は12月9日の朝刊で「安倍派6幹部裏金か」とスクープした。座長の塩谷立議員は、数百万円。松野博一官房長官は1000万円超。高木毅国対委員長は1000万円超。世耕弘成参議院幹事長は1000万円超。萩生田光一政調会長は数百万円。西村康稔経産大臣は約100万円。これで終わることはないだろう。

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  • 有田芳生の「酔醒漫録」
  • 2000年からブログに日記を書いてきました。思いは「私家版現代史の記録」です。「日記は書いておかないと不安なんだよ。忘れてしまうと消えてしまうから、自分が生きていて、あのころはどうだったというのを忘れるのが不安なんだよ」(渡辺京二『幻のえにし』)。同感です。私が綴るのは、メディアを中心に仕事をする一個人の眼から見た世界と日本です。「酔醒」は、酔ったり醒めたりという意味で、中国の「梁書」に記述されています。「漫録」は随筆の意味です。人生は、酒を飲まずとも「酔ったり醒めたり」の繰り返し。同時代に生きる皆さんにリアルな情報を提供、共有し、しなやかで強靭な精神をお互いに涵養していきたく思います。
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