24年の米国株、天国と地獄を分けるものは
12月13日、米国ではFOMCが行われましたが、ここでパウエル議長が利上げの打ち止めから利下げを示唆したことから、ダウは37,090ドルの過去最高値を付け、その後も上昇を続けています。株価が最高値を付ける中で金融当局が近いうちの利下げを示唆する事態は極めて異例で、近年記憶にありません。89年のバブルなかで、日銀が利下げを示唆することはおよそ考えられません。
この異例な緩和転換は、景気が堅調な中でインフレが改善しているため、もはや抑制的な金融政策は不要との判断に至ったもので、インフレ克服により、「ソフトランディング」、「ゴルディロック」経済の期待を高めました。利下げ期待でナスダックまで昨年初の最高値を更新するようなら、米国株は一段と吹き上がる可能性があり、ダウは4万ドルを超える「天国相場」となる可能性があります。
反面、株がすでに高所にあるだけに、想定通りに行かず、ナスダックやS&Pが最高値を更新できなければ、株価はダウがまた3万ドルを割り込むような「地獄相場」をみるリスクもあります。天国に進むのか、地獄に落ちるのか、その分岐点を探ってみます。
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