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週刊Life is beautiful 2023年12月19日号: ふたご座流星群、Civil Rights Movement and Woke

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん ふたご座流星群 私は冬場はハワイ島で過ごしていますが、そこの知り合いが、ふたご座流星群がピークを迎える13日の夜から14日の朝にかけて、マウナケアまで行って流星群の写真・映像を撮影すると教えてくれたので、私も14日の朝に起きて、自宅の庭から流星群を観察しました。20分ほど横になって夜空を見上げていただけですが、7、8個の流星を見ることが出来ました。iPhoneのカメラで撮影しようとしましたが、タイミングが合いませんでした。 マウナケアはハワイ島にある一番高い山で、標高は富士山よりも高い4,205メートルです。麓にあるワイメアの街(私の家からは45分ほど)からは、自動車で1時間15分ほどで頂上まで行くことが可能です。空気が綺麗で、近くに大きな都市がないため、天体観測には最適な場所で、数多くの天文台が設置されています。 日本も自然科学研究機構傘下の国立天文台が観測所を持っており、そこに「すばる望遠鏡」とよがれる口径8.2メートルの光学赤外線望遠鏡が設置されています。 ちなみに、ふたご座は英語で、Geminiです。Googleの最新のLLM(大規模言語モデル)もGeminiと呼ばれていますが、なぜGeminiなのかの説明は見つかりませんでした。 Civil Rights Movement and Woke 先週、米国議会で、antisemitism(反ユダヤ主義)に関する公聴会に、ハーバード、MIT、ペンシルバニア大学の学長が呼ばれて宣誓した上でいくつかの質問に答えされられました(嘘をつくと偽証罪に問われる、日本の証人喚問に相当するものです)。 その公聴会で、議員から「ユダヤ人を大量虐殺しろと宣言することは、あなたの学校ではヘイトスピーチとして禁止されるべきものですか?」という答えに対して、3つの大学の学長の誰もが、はっきりと「はい」と答えることができず、「状況による」「行動が伴った場合のみ」などと曖昧な回答しか出来なかった様子が公開され(参照)、大問題になっています。 何でそんな発言をすることになったのか、なかなか日本人には理解できないだろうと思うので、解説してみます。 米国では、南北戦争(1861年〜1965年)で北軍が勝って奴隷解放が実現してからも、長年、黒人に対する差別が続いて来ました。地方自治体の法律そのものが黒人を二級市民扱いし、使える公共施設(学校、トイレ、バスなど)に明確な制限がかけられていました。 この問題を解決すべく、1950年代から1960年代にかけて Civil Right movement (公民権運動) と呼ばれる運動が起こりました。憲法で保障される人権が黒人にまで及ぶことが明文化され、公立学校の統合など、黒人の権利向上に大きな成果をもたらしました。1963年に、Martin Luther King Jr.(キング牧師)により行われた「I have a dream」というスピーチは、この運動の象徴的なイベントとして讃えられています。

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