泰山鼓動してネズミ一匹動かず(笑)
おはようございます
きのうの日銀会合にズッコケた、という方は多いと思います。実しやかに、今回はゼロ金利解除の可能性が高いとみな、口々に叫んでいました。私もその一人なのですが、問題はなぜ、そのような発想になったのか、ということです。某巨大証券が1月ゼロ金利解除とさけんでいたのは鼻で笑っていたのですが、その後、金融機関などが口々にその可能性を口にするのをみて考えると、言っていることに妥当性はあるな、と思ったものです。
■チャレンジングな年末年始になる
植田総裁が上記のことを表明したのは、衆議院予算委員会でのこと。その部分だけがいつものように「切り取られている」というのは、かなりひっかかっていたのですが、探しても前後に何を言っていたのかの文章が見つからず、断念して、この文面だと、ゼロ金利解除の可能性があるな、とは考えたものです。
■結局、どういうことなのか?
12/7での衆議院予算委員会での時点でドル円レートは147円でした。何度も再三、私が指摘していましたが、日本の金利が12/19の時点で前年比で0.25下がる、ということです。12/19の時点で142円程度のドル円レートです。このレートで再び、150円、160円ということはないだろうな、というのが総裁の判断でしょう。つまり12/7と12/19ではマーケットの環境がまるで違うということになります。それが、きのうの「もう少し様子を見た方がよいように思う」という発言になるのではないのかな、と私は結論づけました。
植田総裁というのは学者でもあり、実務家でもあります。マーケットへの影響というのは常に気にしている方です。あまり具体的なことは言わないように気を付けていることは確かです。ですから、あの時点では何かをしなければいけない、と判断をしていたのでしょうが、きのうの時点ではその必要はなし、と考えただけの話だと思います。
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