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岸田首相が安倍派切りの会見で見せた涙のワケ

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.12.21                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------        岸田首相が安倍派切りの会見で見せた涙のワケ ---------------------------------------------------------------------- 「国民の信頼回復のために火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでま いります」 12月13日、臨時国会が閉会した後の記者会見。テレビ映像は、派閥パーティー をめぐる裏金問題について語る岸田首相の目に、涙が光っているのをとらえて いた。 公式の場で、これほど岸田首相が感情を素直に吐露したのは初めてではないだ ろうか。補正予算が成立し国会が閉幕してほっとしたからではあるまい。「火 の玉」となって先頭に立つというのは、どういうことなのか。 ハンパな減税策が国民にそっぽを向かれ、内閣支持率は出るたびに最低を更新、 おまけに自民党の政治資金パーティーに組織的裏金作りの疑いがかけられ、党 内は特捜検察の足音におびえきっている。 この悪循環を断ち切り、支持率を反転させるため、岸田首相は戦時中のスロー ガンを思い起こさせる「火の玉」なる呪文を唱え、「生贄」となるものを用意 した。

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