メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【痛くない死に方 2023年第年末号】人生会議にも診療報酬? 狂っていく医療の世界!

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/12/23
    • シェアする
2023年 年末号 【長尾和宏の痛くない死に方】 今年最後のメルマガとなりました。この一年、まぐまぐ!を購読してくださった皆さん にまずは感謝を申し上げます。言論規制が厳しくなり、僕が本当に言いたいことを言える 場所がどんどん狭くなってきています。このメルマガとにニコニコ動画、そして紙の書籍。 この3つが、僕の「居場所」となりつつあります。 支えてくださっている皆さんおひとりおひとりに、会って御礼を言いたいくらい、 ほんとうに感謝しています。 さて、今年も残すところあと1週間。早いね。フーテンになったはずなのに、 日々のあわただしさは変わらぬまま、今年こそ大掃除、と思いながらなかなか手がつけ られません。大量の本、会議や学会で頂いた資料、誇りを被ったCDやDVD、旅行で 買ってきたあれやこれや…。皆さんは、捨てる/捨てないをどうやって決めていますか。 断捨離のプロに言わせれば、「あなたが一年触らなかったモノは、一生触らないモノなので 捨てなさい」となるのでしょう。 でもこれが、なかなか難しい。本だってCDだって、ある日突然、読みたくなったり、 聴きたくなったりするんじゃないのかな。捨てようと思って手にしたものを、ついつい、 元の棚に戻してしまったり。 歳をとると、手に入れることよりも、手放すことのほうが難しい。 手放すといえば、昨日は、僕の朋友「つどい場さくらちゃん」の丸尾多重子さんとともに 西宮で最後の「か・い・ご学会」に参加した。 丸尾さんは、今年でこの「か・い・ご学会」を手放す覚悟をしたのだ。 ゲストは介護のカリスマ、三好春樹先生と、僕。そしてまるちゃん軍団。 最後の「か・い・ご学会」とあって、北海道から九州、いや、遠くドイツからも、丸尾さんと 御縁のある人が、大勢集まって満員御礼。まるで、まるちゃんの生前葬!? 先日、松山のライブでお世話になった、中矢暁美さんも来られていた。 コロナを乗り越えて、全国で本物の介護をやっている人が大集結。錚々たる顔ぶれ。 丸尾さんと僕の出会いは、2014年に出版した『ばあちゃん、介護施設を間違えたら もっとボケるで!』という対談本に詳しく書いている。僕に、認知症とは何か? 介護の 本質とは何か? をリアルな言葉と風景で教えてくれた先生、それが丸尾さんだ。 この本は過激すぎると、各方面からお叱りを受けもしたが・・・。 先の本を筆頭に、3~4冊を共著で出した。 僕がときどき講演会で紹介する詩「親の老いを受け入れる」も、丸尾さんと出会っていな ければ、絶対に書けなかった詩である。 「か(介護)い(医療)ご(ご近所)学会」に僕が初めて参加したのは、丸尾さんと出会 ってすぐのこと、確か2008年だったかな。けったいな名前だな、と思った。 そしてあのときもゲストは確か、三好春樹さんと僕、だった。 15年の時を越えて、同じ仲間達で、あれこれ言っている。お互い、年をとった。 僕は、ここにいるみんなのおかげで、認知症のことを診れるようになった。 それくらい当時は、介護と医療とご近所がまじくる、という意味が僕にはわからなかった。 でもこれこそが、「地域包括ケア」なんだけどね。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 土曜日(年末年始を除く)