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高野孟のTHE JOURNAL Vol.631 2023.12.25
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《FROM THE EDITOR》
また入院してしまいました!
【2】《INSIDER No.1237》
自民党疑獄史と党内若手の衰退
【3】《FLASH No.543》
大臣が法の裏をかくような「法匪」の輩では国は滅びる
/日刊ゲンダイ12月21日付「永田町の裏を読む」から転
載
■■INSIDER No.1237 23/12/25 ■■■■■■■■■■
自民党疑獄史と党内若手の衰退
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ゲン担ぎが好きな永田町になぞらえると、来年の干支
(えと)辰年は政界疑獄の年。ロッキード事件(1976
年)、リクルート事件(1988年)など、いずれも自民党
政権を揺さぶる事件は辰年に起きていている。現在、地
検特捜部が捜査中の自民党派閥の「政治とカネ」は岸田
政権を崩壊させる可能性が大きいが、過去の自民党疑獄
と今回の事件とは大きな違いがある。それは党内から
「政治とカネ」の腐敗体質を糾弾し、改革しようという
若手議員の声が出てこないという点である。
ロッキード事件では1976年2月から国会で疑惑追及が
始まり、その年の6月に新自由クラブの母体が発足。す
でに自民党を離党していた河野洋平らと若手議員を中心
に金権政治批判の自民党離党組が参加して12月の総選挙
で17人当選(追加公認1人)。田中派支配に打撃を与え
た。もっとも新自由クラブ内の路線対立で分裂をして自
民党との連立後に解体していったが、新自由クラブが世
論の金権政治批判の受け皿として機能したことは間違い
ない。
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