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週刊金融日記 第606号 東京の大学の難化と医学部含め地方国立大学の易化が進んでいる

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2023年12月25日 第606号 // 東京の大学の難化と医学部含め地方国立大学の易化が進んでいる // 中国ガチャ規制でテンセント暴落 // 香港セントラルの高級レバノン料理 // 音楽生成AIがすごい // 他  こんにちは。藤沢数希です。  僕は原稿を書くなど、いつもと変わらず仕事をしていますが、メリー・クリスマスです。  香港は一気に寒くなってきて、10℃を下回る日も出てきました。香港はちゃんと冬がありますね。と、香港も寒くなってきたので、僕は年末年始で日本に帰ってきました。 ★成田空港に着いて、特にそこで食事をする予定はなかったんですけど、吉野家に思わず行ってしまいました。日本の吉野家は美味しいですね。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1738941008107524270  ふるさと納税の季節です。みなさん忘れずにやってください。楽天でやるとポイントまでついてお得です。 ●楽天ふるさと https://a.r10.to/hMaHZ6  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - 同居状態のまま離婚届提出まで持ち込めばコンピ地獄回避できますか - 音楽生成AIの性能が上がりプロが作る音楽と区別がつきません - 女性アイドルのハメ撮り動画が流出した場合は恋愛工学的に人気は増しますか - 台湾有事でミサイルが飛んできたら金融機関のデータセンターなどは大丈夫なのでしょうか - 恋愛工学を学んでこの度Aクラス女性と結婚することになりました  それでは今週もよろしくお願いします。 1.東京の大学の難化と医学部含め地方国立大学の易化が進んでいる  2024年1月13日(土)の共通テストまで残り18日ほどになりました。もう志望校が決まっている受験生もいれば、共通テストの結果を見てから変える受験生もいるでしょう。ちなみに、慶應大学や早稲田大学を受けると決まっている人は、早いところ申し込んでおいた方が、都内のいいキャンパスが受験会場になる確率が高いので好ましいのですが、毎年、東大一本で行く、と決めていた受験生も共通テストが終わって、やっぱり早慶も受ける、と共通テスト後にバタバタ申し込みます。たしか締切が共通テスト終わった直後で1日とか2日ぐらいしか余裕がなかったように思います(このメルマガの適当な情報を信じずに、受験生がいるご家庭は当たり前ですが自分で調べてください)。  最近の傾向では、文理では理系人気、そして、理系の中では、医学部がもちろん一番人気ですが以前ほどではなく、トップ大学の情報系の人気が上がっています。地域で見ると、以前からよく言われているように、東京一極集中で、東京の有名大学の難易度がさらに増しています。逆に言えば、地方旧帝大や田舎の国公立医学部は、以前と比べてさらに入りやすくなっています。 『週刊金融日記 第573号 最近の日本の偏差値市場の動向:医学部易化と理高文低が同時進行』  ちなみに、我々のような学歴アナリストがどうやって各大学の難易度を測っているかというと、株式ロング・ショートのようにレラティブバリューを見ています。  中堅以上の国立医学部は東大理系との比較で見ていますし、地方と東京の差は、一橋、東工大、早稲田、慶應などと、地方旧帝大や田舎国公立大学医学部の偏差値の相対的な差に注目しています。  偏差値はどこで見ればいいのかというと、河合塾が公表しているので、これが指標になります。河合塾は全統記述模試を受けた受験生の追跡結果から推計されるボーダー偏差値(合格確率50%ライン)を出していますが、これは2.5刻みなので少々荒いです。また、多少は手が入っているように見受けられますし、明らかにちょっと違うな、というところも散見されますが、全体の傾向を見るには十分でしょう。まさに、河合塾が自らそう呼んでいるように「ランキング表」ですね。 ●河合塾 入試難易予想ランキング表 https://www.keinet.ne.jp/university/ranking/  もう一つの業界標準が、東大・京大や国立医学部などの志望者が多い、難易度が高い駿台全国模試を受けた受験生の合否追跡から推定される合格目標ライン(こちらは合格確率80%の偏差値、A判定ライン)の方で、こちらは公表されていませんが、僕は諸事情で見ることができます。  第573号では、国公立医学部が以前と比べて入りやすくなっている、ということを紹介しました。東大理系と比較すると、10年ぐらい前は、関東では千葉大学医学部や横浜市立大学医学部はもちろんのこと、地方都市でも中堅以上の医学部は東大理1より難しいぐらいでしたが、いまは東大理1(理2も)が非常に難しく、理1よりはっきりと難しいところは、理3と京大医学部ぐらいしかありません。阪大医学部、東京医科歯科大医学部、慶應医学部は、理1より難しいという意見が多いですが、科目数が東大の方が多いことも考慮すると、そこまで変わらないぐらいになってきています。実際に河合塾のランキング表では同ランクになっていました(11月にアップデートされた最新版を見たら、理1も理2も67.5、阪大医、医科歯科が70に変わっていました)。  田舎の国公立医学部の最易グループは、昔は最低でも京大工学部ぐらいの難易度だったのですが、いまや阪大や東北大や名大の理学部や工学部の人気学科程度になってきています。医学部受験に詳しい人なら知っていますが、一部の田舎の国公立医学部は二次試験に英数だけだったり軽量入試で(もちろん共通テストはフルにありますが)、特化して対策すればかなり受かりやすくなっています。  さて、このメルマガ読者のように、人生をすでに一周か二周走っている人なら、田舎の国公立医学部に行くのが明らかにコスパがいいのはわかると思いますが、高校生に受験直前にそういうことを言っても、聞いてもらえません。やはり、もっと早い時期から、進路についてはちゃんと教育しておくべきですね。  医学部の話は、メルマガでも書籍でもすでに何度もしているので、今日は東京vs地方の難易度差がどれほど開いているのか、という話をしたいと思います。 『コスパで考える 学歴攻略法』 https://amzn.to/3fXY2kl https://a.r10.to/hUHpZS

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